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Re: 学園BASARA ( No.8 )
日時: 2010/10/21 22:52
名前: YAMATO (ID: 7a/rdtO6)

第7章 意外な恋 前編






このバサラ学園は学校行事だけでなく、きちんと勉強についてもやるのだ。
というわけで唯人たちはもうすぐテスト。
テストの三日前は部活が休みになるのである。




唯人「政宗、幸村、帰ろうぜー。」

政宗「おう。」

幸村「うむ。」




慶次「ちょっとちょっとー、俺を置いて行かないでよー。」

政宗「おう、忘れてたぜ。」





政宗「おーい元親、帰るぞー。」

元親「・・・。」


政宗「元親ー!」

元親「!!」

元親「お、おう、なんだ?」

政宗「だから帰るぞっつってんだよ。」

元親「おう、そうだな。」

政宗「・・・?」




こうして何らかの形で部活がないときは、元親、幸村、政宗、慶次、の4人で帰っていたらしい。唯人もそれに加わった。





幸村「元親殿、唯人殿にちゃんとした自己紹介がまだだったのではないか?」

元親「お・・・おう。俺は長曾我部元親ってんだ。」

唯人(この中で一番まとな人だ。名前以外は。)

唯人「俺は綾崎唯人。宜しく。」

元親「おう・・・。」




政宗(おい唯人。)

唯人(ん?)

政宗(元親の様子おかしくねーか?) 

唯人(そうか?)

政宗(だろ?こいつ・・・まさか・・・。)

唯人(おいおい、また恋してるなんて言うんじゃねーだろうな。)

政宗(That's right! その通りよ!)

唯人(なんでもかんでも悩んでたら恋かよ。お前慶次に似てるな。)

政宗(Ah? アレと一緒にすんな!)

幸村(某も、あれは恋の病だと思うでござる。)

慶次(俺も俺も!そう思う!)

唯人(なんだよ、皆してそんなこと・・・。)

政宗(よし、聞いてみるか。)


唯人((しまった、政宗に任せると、またストレートな聞き方をする!))



唯人「皆、今気になってる娘とか、いないの?」

慶次「いるいる、俺いる・・・」

唯人「ん”ん”っ!(←咳払い)」

唯人「元親とかどう?」

元親「!!」

元親「お、俺は・・・。」

政宗(唯人、聞き方が甘いぜ!)


政宗「元親!てめ・・・」

唯人「げっほげっほ、風引いたかな。」


政宗(唯人邪魔すんな!)

唯人(俺に任せろって!)


唯人「で、どうなの?」


元親「・・・。」

元親「・・・いや、別に・・・。」


幸村(しょぼーんすぎるでござる!)


政宗「・・・!」

政宗「元親!俺には分かる。お前のHeartの鼓動が。」

唯人(あ、やべ・・・!)


政宗「てめえは恋してるな・・・?」



唯人(言わせちゃったー!)

元親「なんで分かったんだ!?」


唯人(マジかーーー!! つかこのくだり聞き覚えが・・・。)


政宗「Ha-n・・・やっぱりな。」

元親「ちっ・・・流石独眼竜はなんでもお見通しか。」


政宗「正直に言ってみな。誰なんだ?」


元親「・・・B組の、戸柴鈴那だ。」


幸村「!!!!」


慶次「モテモテだねぇ。鈴那ちゃん。」

元親「どういうことだ?」

幸村「拙者はかつて、鈴那殿に告白を試みたことがあってな・・・。」

元親「返事は?」

幸村「まだお互いのことが何も分からないから、まずは友達から、という返事をもらったでござる。」

元親「そうだったのか・・・。」

元親「じゃあ俺が告っても、そんな返事だろうな。」

慶次「いやぁ、そんなことはないぞ!」

政宗「ああ、そうだな。お前も告ってこいよ。」


元親「お、俺にはそんな勇気ねーよ。」

唯人「幸村と同じこと言ってるぞ?」

慶次「そうそう、黙ってちゃ気持ちは伝わらないよ!」

政宗「You too!お前も同じこと言うんじゃねぇ。」




というわけで、唯人は今度は元親の告白を手伝わされた。






唯人「・・・で? その『不良にからまれた戸柴鈴那を元親が助けてその後に告白する作戦』ってなんだ?」

政宗「タイトル通りよ。幸村の時の『喧嘩している二人を力ずくでやめさせ、正義感を出したその後に告白する作戦』は、ちょっと考えが古かったからな。」

政宗「女はな、不良から助けてくれた男を好きになるんだよ。」

唯人「そんなこと、よく自身を持って言えるよな・・・。」

慶次「よっし、やろうやろう!」





不良役は元親以外の4人で、皆バレないように変装した!





唯人「おっ、おっ、おいねーちゃん!俺たちと遊ぼうぜ!」

鈴那「え?」

幸村「さあさあ、ついてくるでござる!」

慶次(幸ちゃん!しゃべり方!)


鈴那「ちょ、ちょっとやめて!」


唯人(あれ、バレなかった!)


元親「そこまでだ。」



元親「てめえら、B組のマドンナをイヂめるたぁいい度胸だ。」

元親「鬼がてめえらを喰らってやるよ・・・。」


政宗(ノリノリじゃねぇか、元親の野郎。)



慶次「いい度胸してんなー!」

政宗「OK come on!」


元親「うりゃー!」



唯人「うわー!」

慶次「うぎゃー!」

政宗「強ぇ!」

幸村「御館様ぁっ!」




鈴那(うわぁ、強い。一気に4人も倒した!)


元親「・・・フッ。」


鈴那(え、あの笑みは何!?)

鈴那(さっき喰ってやるとか言ってたような・・・。)

鈴那(もしかして、あたしって次のターゲット!?)

鈴那(いやいやいや、それはない、あたしの思い込みだ!)


鈴那「あの、助けてくれてありがとうございます。」

元親「いや、礼にはおよばねぇよ。当然のことをしたまでだ。」


鈴那(でも待てよ?今あたし掃除で居残りだったよね・・・。なんで今の時間いるの・・・?)

鈴那(当然のことだ・・・って、あたしをつけてるから当然なの!?)

鈴那(まさかアレ!?今流行のストーカーってヤツ!?)


元親「あのさ、戸柴・・・。」



鈴那が威嚇モードに入った!


元親(あれ、なんかけわしい表情になった・・・。)

唯人(まさかまた何か変な想像を!?)


元親「あのさ、と・・・」

鈴那「キャーーー!!!」




鈴那は逃げた。


唯人「やっぱり。」

幸村「告白する前に逃げられたでござる。」

元親「お、俺は・・・フラれたのか・・・!?」

慶次「俺たちが事情を説明してくるから、もう一回ちゃんと告ろう^^;」

政宗「またかよ・・・。面倒な女だぜ。」






次回に続く・・・。