二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【リボーン!】運命のソーサリー ( No.431 )
日時: 2011/01/23 11:40
名前: 桃香 (ID: PODBTIS5)

番外編お題1 退屈な日常に差した非日常。






「あーぁ、暇だなー・・・・・」


「アリス、そんな事言わない!!」

「お姉さま・・・すみませーん・・・・」

「もう!今日はお客様が来る日だというのに、・・・・アリスったら・・・・」

「でも、そんなに大事なお客様じゃないんでしょ?だったら何時も通りで・・・・」

「・・・・まぁ、良いわ」

「やったぁ!!」




ピンポーン





「あら、お客様が来たわ。アリスは待ってなさい。私が出て来るわ」

「お願いしまーす。お姉さま」




お姉さま————癒姫が行った。

きっと、今日も、つまらない客なのだろう。

自分の自慢ばっかりする客は、話を聞いてて欠伸しちゃう。



「なーんか面白いコトないかな〜?」





トトトト・・・・・





目の前をウサギが駆け抜けて行った。

ウサギが門の内部に入れる訳ないのに・・・今度門番にはキチンと言っていこうっと。


・・・・でも、ヒマなのを潰す位にはなるかも。


ちょっと追いかけてみようっと。





ピョン・・・ピョン・・・・・


トコトコ・・・・ガサッ



突然、ウサギはピョーンと飛び跳ねて走り出した。

あちゃー、さっきので私がついて来たの、バレちゃったみたい・・・。




「お前、・・・ついて来るのか?」

「へ?」


ウ・・・ウソ・・・・。


ウサギが・・・ウサギがっ!!

ウサギが喋った〜〜!!!



「へっ・・・ど、して?ウ、ウサギが、・・・喋るなんて・・・・」


そう呟くと、素早くウサギを持ち上げた。


「電池どこっ!?電池!!それかスイッチは?!止めるボタンがどっかにある筈ッ!!」


しばらくはウサギもされるがままにされていたが、ついに我慢出来なくなったのか、大声で言い放った。


「俺には電池だのスイッチだのは無い!!というか、そんな物を付けた仲間も見た事ないぞ!!」

「え・・・?・・・・電池もない、スイッチもない、仲間も居る・・・・って、な、何者〜〜!!?」

「俺は不思議の国からやって来た王子ってトコか?・・・丁度良い、お前も一緒に来い」

「へ・・・えぇぇ!?」



不思議の国!?

王子?!ウサギの王子〜!?

・・・・ちょっと待って、これ夢なんじゃ・・・?

全部全部、夢なんじゃ・・・?




でも、夢だったら大丈夫だよね?

安心、安全の、私ヒーロー!!

だから、乗ってみようかな。



「分かった、一緒に行ってあげる」

「良かった。じゃあ行くぞ」



そう言ってウサギが飛び込んだのは、・・・穴。

地面に開いた穴。


どーして!?



まぁ良いや。

夢なんだし。

勇気を出して、飛び込まなきゃ!!






落ちる、落ちる、落ちる。

え?!もう軽く一分位経ったよね!?


どうして底が見えないの〜〜!?

どれだけ長い穴なの?!


・・・・もう、ダメ・・・・。