二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: き み 依 存 症 。@ 稲妻11 ( No.13 )
日時: 2010/11/02 17:15
名前: しお。 ◆M1h9EX1c.I (ID: bXs4vTqW)




※書き直しました^q^、




母の仕事の都合で私は祖母の家へ預けられた。
父は私が幼い頃に他界。
父が死んでからは、元々働きずめだった母はもっと働くようになっていた。
日に日に忙しさは増していき、私の相手すらしてくれなくなった。
100点を取ったテスト、賞をもらった作文。どれも母に褒めてもらいたくてとったもの。
他のお友達みたいに家族でお出掛けはできなくても、褒めてくれることは必ずしてくれた。
だけど、母は頭を抱え「ごめんね、疲れてるの」と、それすら見てくれなくなった。
そして、私を置いて海外へ………
少し勝手過ぎるんじゃないかと思った、私はただ、一緒にいてくれるだけで良かったのに。




01/無自覚な一目惚れ。




夏休み中、暇だ暇だと言いながらやっていなかった宿題。
終了式からずっと手をつけずにいた。
そろそろ夏休みもあける、祖母の家へ引っ越したといっても、
夏休みの宿題は転校先の学校に提出しなくてはならない。
渋々ランドセルから宿題を取り出し、ペン先をノートに集中させる。

宿題をやりはじめて1時間くらいたった頃、外から声が聞こえはじめる。
声の出所は多分、家の向かい側にある公園から。
私はカーテンをチラ、っと少しだけ開け外を覗いた。
すると同い年くらいの男の子がサッカーをしているのが見えた。
それがとても楽しそうで、きらきらした笑顔で、つい見とれてしまっていた。
私が男の子を見すぎていた所為か、男の子はこちらに気づき、手を振ってくれた。
私は恥ずかしくなり、すぐにカーテンを閉めてしまった。
どうしよう、あまりにも男の子が眩し過ぎて…つい、
折角手を振ってもらったのに…

何故かバクバクしている胸をおさえ、自分をおちつかせていると
----コンコン、とドアをノックする音が聞こえ、はーい、と返事をする。
すると祖母がおやつを持って私の部屋へと足を踏み入れる。
祖母は私の顔を見るなり、何か異変に気づいたのか顔を近づけてくる。
どこかの可愛いの妖精さんのようにあらあら、まあまあ、の連発。
何事かと思うと今度はくすくすと笑い声。
何がそんなに可笑しいのか目をぱちくりさせる私に祖母はこう告げた、

「葉禾ちゃんお顔が苺みたいに真っ赤だから…」

「え…?」

祖母に言われて、自分の顔が真っ赤になっていることに気づいた。
ぺたぺたと頬を触ってみる、少し熱い。
胸もドキドキしてる。わくわくしたときや、驚いたときのドキドキとは違う…、

(なんだろう、これ。)

ドキドキしている胸をおさえて、また宿題を片付けようと机へと戻った。