( 02 )冷たい冬の風がわたしの頬をかすめた。あまりの寒さに、わたしは吐いた息で両手をこすった。その寒さがもう冬なんだなあ、とわたしを実感させる。キミが居ない、冬。街はイルミネーションでどこもかしこも眩くて、…まるで魔法をかけたみたい—その魔法で裸の街路樹はキラキラしてる。