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十五話目　辛い過去。の巻


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ナツ「ねえっ！一緒に遊ぼうよ！」
子供「いいぜ！」
ナツ「ねえ、きみってポケモンさんとお話しできる？」
子供「は？何言ってんの？キモチワルイ！」
＜ダダダダダダッ＞
ナツ「また、行っちゃった…。」
なんで、このちからのせいでこうなっちゃうの？
どうして、あたしはなんでみんなから見放されるの？
お父さんも、お母さんも…。
『キモチワルイ』って…。
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ナツ「…んっ…。」
ヒカ「あっ！起きた！ナツメ大丈夫？」
ナツ「大丈夫…。」
コウ「ねえ、悪いんだけど…。ナツメの携帯電話で親御さんに連絡したんだ。そしてその時聞いたんだけど…ナツメ、小さいときにも一度パニックを起こしていたって…。」
ヒカ「どういうことなの？」
ナツ「分かった、全部話すよ。………あたし…ポケモンとテレパシーできる能力があるじゃない、それが原因で…実は今の両親本当の親じゃないの。昔…五歳くらいだったかな、その能力を親に見せたの、そしたら次の日…あたし、ゴミ箱の中に捨てられてね。そこを偶然通りかかった叔母さんに拾われて……それから叔母さん夫婦の娘になったの。ごめんね、こんな暗い話しちゃって…。」
コウ「ごめん…。」
ナツ「謝ることないよ、もうあたしは大丈夫！」
ヒカ「でも…ナツメにそんな過去があったなんて知らなかった…。」
ナツ「だ…だいじょ…ぶだからっ…！…うああぁあぁっ！！」
ヒカ「今まで溜めてきた涙全部流していいから…。」
コウ「ずっと我慢してきたからね…。」
ナツ「あり…がと…ヒカリ…コウキ…っ。」
いままでの涙を全部流しきってとてもスッキリして、今までの心が軽くなったような気がした。
あたしは、こんな多くの人から支えられていたんだ。
スバル、キサラ、レイサ、ルキ、ルナ、今のお母さん、お父さん、ヒカリ、コウキ…。
とても嬉しい瞬間でした。
ありのままの自分をすべてさらけ出して…。
皆、とても大切な人たちです。
今、あたしは輝いているでしょうか？



ナツメのやつの山は越えました。
つぎはキサラです。チェレンも気になる紫苑です。
最初のちょっとした会話文が無かったのはシリアスにしたかったからです。すみません。

長いこの駄文っぽいものを読んでくれた皆様に感謝します。

紫苑。