二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 犬夜叉-刹那主義- ( No.44 )
- 日時: 2011/02/02 01:55
- 名前: 葵 ◆iYEpEVPG4g (ID: 4uYyw8Dk)
「・・・・・・お腹減った。」
何にせよ昨日の昼からポテチのみしか食べていない。1/2袋だし。
持参していたお菓子ボックスは行方不明。何かを口に含もうとも視界には見渡す限りの草、森、土、木!この時代の人はどうやって道を見分けてるんだろうか。疑問だ。
私達、と言うか犬夜叉達一行はただ今なずなちゃんを家に届けようとしている最中。
なんだかなずなちゃんは人間には結構優しかった。うーん、まあこの辺は色々と絡んじゃいけない事だよね。人の事情に口出しするなってやつ。
私としては未来を知っている。だから、これから先起こりうることも。
けれど果たしてどうなるだろう?私が居る事によって、物語が組みかえられてしまう事は?
それが一番に不安だった。
こうやって思考を張り巡らせて、凄く凄く考えていても結局私はその時何が出来るか分からない。きっと短気な私の事だから、物語を組み替えることは容易いだろう。望んでいなくても、その反対でも。
「何ため息ついてんだよ。」
「うーん・・・?ちょっとした考え事と未来予想をね。」
其処で会話は途切れた。なんだか犬夜叉って、軽く話す事は出来ても、大切な事とか心の深い所の事はあまり言えない。
口に出そうとしても゛違う人゛だって認識が働いて、押しとどまってしまう。
信用していないって訳じゃない。ただ踏み込むのが怖いだけだ。
「あの。」
なずなちゃん、もとい、なっちゃんが声を出す。現代で特に親しかった友達の愛称だ。さっきからなっちゃんなっちゃんずっと呼んでいるが本人はあまり気にしていない様子なので良しとする。
「何かな?」
かごめちゃんが応ずる。
「さっきから気になっていたんですけど、その、後ろの方は?」
「さっき貴方と一緒に倒れていた子なんだけど、知り合いじゃないのね。あたしにも誰だか分からないわ。」
「そうですか。かごめさんはいつもこう言った事を?」
「いやいやそんな。大層な事してないですよ。むしろ超個人的な理由で旅してるんで。犬夜叉は人助けとか全然興味ないしね。」
「大人しくしてやってると思えば!元々はてめーのせいだろ!」
いやあお二人さん。新婚のカップルみたいっすよ。
勿論こんな事を言えば後々凄い事になるのは予想が付く。頭に留めて置こう。
「はいはいはいはいー。犬夜叉うっさい。大体かごめちゃんのおすわり食らいたくないんだったらそんなちょっとした事でキレない。」
「お前も大概だぞ。」
「やっぱり?まあそうだとは思ってたんだよねー。自覚してるって事はまだいいんだ私は。とりあえず煩いのが問題な訳だから犬夜叉がじっとしてりゃあ全てが解決すーるーの!」
「おらもうかごめと凛が言いたい事を全部言ってくれたお陰で言う事が無いぞ。」
さすがの犬夜叉も黙る。が、こんな事で屈するやつでは無かったので口論は永遠と続いた。
その間若干なずなちゃんから白い目で見られていたのは言うまでも無い。
「あ、あそこです!あのお寺。」
「へー中々景色良い所に住んでるんだね。絶景じゃんこの辺。」
「おい待てさっきの事忘れんな!」
3対1で圧倒的な勝利よね。ちょっと気に食わないけど。