二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【日和】Anxiety and frustration ( No.5 )
日時: 2010/11/08 16:28
名前: 裂谷 (ID: A9wxTbZM)

第零章 其の弐 出会い、再会


(うぅ…先生の話してる内容が頭に入らない…。)
あの夢の所為で、何を言ってるかも分からない。
(でも、変だな…。)
あの夢だけは、今も鏡を見るようにはっきりと思い出せる。
(入学式の日からあんな夢見るなんて嫌だ…)
ふと横を見ると、ある女の子が視界に入る。
藍色の髪、青色の目。
その目は虚ろで、今にも寝入りそうだった。
(…この子、何処かで見たことある。)
胡乱な頭で考えるけど、肩に何か乗った衝撃で忘れる。
「え?」
見ると、さっきの女の子がすやすやと眠っている。
(わっ、わわわっ、起こさないとっ)
顔が何故か赤くなる。
躊躇しながらその子を起こそうとすると、女の子が目を開く。
(起きちゃった…)
「…ぅあ、すいません」
女の子はそう謝ると、姿勢を正して前を向く。
(なんだろう、この懐かしい感じ)
思い出そうとしても、思い出せない。
そうこうしている内に入学式は終わった。


教室に戻る途中、遠くから声が聞こえた。
「おーいっ、妹子ーっ!」
「…太子?」
その人は僕の前で立ち止まり、笑顔を向けた。
「お前、変わらないな!この女顔ぉ!」
「うるさいです。アンタだってそのマヌケ面、変わってないですね。」
「うっ、辛辣だな…。」
ひるむその人—神宮太子がしょぼくれる。
「まぁ、元気そうで何よりですよ。」
「おうっ!それより、妹子。」
「はい?」
「お前、生徒会入る気ない?」
………………………………………………。
「はぁ!?」
長い沈黙の後、僕が怒鳴った。

アトガキ。
太子は気がはえーよ。
ていうかおまいら教室入んないで大丈夫なのか?
文字数オーバーじゃない事を願う(泣)