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えっと…ここか？海近!!でも、いい家じゃないか。入ってみよう。
「……」
幻覚だよね…。唖然としたよ。だって、ラジカセとろうそく、の下にダンボール。これが現実かよ。世の中甘くないね。そう感じた。逃げ出しちゃったね。でも、災難の上にまた災難。楽しいと思っとたけど、これじゃあね…。
ドアを開けたらたぬきがいるのよ。『タヌキ商店』と書かれているものを巻いて…。いったい誰なんだよ!!
「僕、たぬきちというんだなも。ここから、北方向にあるタヌキ商店をやっているだなも」
知ってるよ、そこに書いてあるじゃないか。
「そうだなもか…」
こいつ、だなも、だなもうるせーな。
「なんか言っただなもか？まあ、そこは、別にいいだなも。僕が来た理由はね…」

　　★

なんて自分勝手なたぬきだ!!だーだ話しといて、用件それだけかよ!!たぬきちがいうには…
一，引っ越してきたばかりなので、ここの村のことがよくわからないので教えてあげる
二，アルバイトしてイロハを身につける
ということ。
結局自分の仕事休みたいだけじゃないか!!
でも、これは、避けられんのか…。しょうがない、行くしかないのか…。