二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 稲妻短編【時の流れ】 ( No.8 )
- 日時: 2011/02/17 16:25
- 名前: ルナ (ID: gyX.9WMH)
- 参照: http://www.youtube.com/
優しい冷たさ
今日は凄く待ちわびてた日・・
幼馴染の風介君と遊ぶ約束してるのに・・でも少しでていくのがおそくなっちゃって・・もう5分も遅れています
ただでさえ時間厳しい風介君・・おこるかなぁ・・
凄く晴れ渡っている空を少し見上げて待合せ場所へと急いだ
行くともう待ちくたびれたという顔をして風介君が待っていた
「遅いぞ・・梨子」
「ごめんなさい!」
「まぁ・・いい・・いくぞ」
冷たく言い放つ風介君・・かわったなぁ
こんなに前は冷たくなかったのに・・私だけこう呼んでる・・"風介君"・・なんか少し悲しくなってきた
私相手にされてないんじゃないかって・・最近冷たく言い放つだけで全然話してなかったから
気が付くと遊園地の前・・もうこんなところか
風介君の後姿を追いながら遊園地に入っていった
今日は日曜日・・凄く大勢の人たちで賑わっている
「まず・・どこにいくんだ」
「じゃあ・・ジェットコースターは?・・苦手ですか?」
「いやべつにいい・・」
少し無理してそうだけどこれ以上聞いたら睨まれるかも知れないから私達は並んだ
いよいよ私達が乗る晩・・・こういう系好きだけど怖いんだよね・・・
発進したときは顔に風が当たって気持ちがよかった
でもいきなり落ちていくときそばにあった風介君の手を握ったらすぐに風介君は顔をそらして向こうを向いてしまった
これが終わった後私達は色んなところを見て回った
もうお昼時なので少し休憩することにした
「楽しいね!こんなに遊んだの久しぶり!あっ!・・どうしよう・・飲み物だけ持って来るの忘れちゃった」
「私もだ・・・何か買ってくるが何が言いか?」
「なんでもいいよ?じゃあここで待ってるね?」
頷くと風介君は向こうに歩いていった・・すぐに人の波に飲み込まれて姿が見えなくなった
一人で少し待ってるとだんだん不安になってきた
もし帰ってこなかったらどうしよう・・
もしかしたら風介君嫌になって帰ったんじゃないよね?幼馴染でも怖くなる・・最近冷たいしあんまり話さなくなった・・
寂しさと不安が重なってうつむいていた
ふぅ・・とため息をついたその瞬間・・
頬に少し冷たいものが当たった
「きゃっ!」
「おどろいたか?」
缶ジュースを持って面白そうな顔をしているのは風介君・・あっさっきの冷たいものは缶ジュースか
顔に缶ジュースを当てたのは風介君らしい
凄く面白そうにこちらを向いている
「お・・おどろきますよ・・」
「折角買って来てやったのにこっちに気付かなかったんでな・・」
「だ・・だからって・・」
「まぁいい・・いらないのか?」
「い・・いるっ!」
そう言って撮ろうとすると風介君は私の手の届かない高さに手を挙げた
悪戯っ子っぽい笑顔を浮かべながら
「ちょ・・ちょっと!かしてくださいよ・・」
「お前が背が低いから取れないんだろう」
「ウッ・・いいからかしてください・・」
「いいだろう・・その代わりに何かするという契約だ」
そんなこんなでお昼は無事に過ぎ・・最後の締めは
「観覧車に乗りましょうよ!」
私が一番楽しみにしていた観覧車・・
すぐに乗れて景色は凄くきれいだった・・夕陽が照らしてオレンジ色の光に包まれた
「綺麗だな・・・」
「うん!綺麗だね!風介君!」
そうやって笑顔を作ったら風介君はすぐそっぽを向いてしまった
そのとき風介君の顔が赤くなってる事に私はきずいていなかった
いよいよもう帰る時間
なんか少し寂しくてこの時間が終わって欲しくなかったのに・・おわっちゃったなぁ・・
私は風介君がいっていたある言葉を思い出した
「代わりに何かするって何をですか?」
「ほぅ・・おぼえていたのか」
「ま・・まぁ・・」
「じゃあちょっとこっちに来い」
来た瞬間風介君に抱き上げられた
気が付くと風介君のうでのなか
私の顔は真っ赤になった
「ふ、ぅすけくんっ!?」
「今日の記念にもらっておくぞ」
笑顔を浮かべながら私の顔を見て可笑しそうに風介君は笑っていた
優しいけど冷たいあなた