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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 稲妻短編【桜色恋心】蒼月様リク完成 ( No.158 )
- 日時: 2011/03/20 20:59
- 名前: アーシェ ◆v8jLrTsMs. (ID: gyX.9WMH)
花火(夜空に散った)
きれいな音を上げて花火が上がった
きれいに夜空に咲くと跡形もなく消えていった
夜空---宇宙、自分達が今いる状況を思い出して彼は顔をしかめた
まったくいやな事を思い出させると苛立っているようだ
その翡翠色の目は少し濁ったような色をしていて人間の目じゃない
つまり------普通の人間じゃない、といういみだ
普通の人間じゃない、強化人間
そんな人間になってしまったのだから、少女は少し不安な顔をした
綺麗な銀色の、いや綺麗な水色の髪が風になびいた
ガゼル様、と少女クララは呟いた
ガゼルはただ無表情でこちらをむいた
花火綺麗ですね、と言うとガゼルはそうだなとつぶやいた
無表情で感情のこもってないような声で低く応えた
その表情に少し不安を感じながらもクララは夜空に視線を戻した
そのときなんかガゼルが何かを呟いた
クララが振り向いたその瞬間花火が上がった
一瞬花火の光にてらされたガゼルの横顔が凄く悲しげに見えた
悲しげで切なげで、本当にガゼルなのかと思うぐらいに
それに気付いたガゼルはクララに顔を向けた
その顔はいつもの無表情に戻っていたけどその目は一瞬--一瞬だけ
あの頃の綺麗な翡翠色の目をしたガゼルに戻っていた
また花火は夜空に散った
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