二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボーカロイドのなく頃に ( No.1 )
- 日時: 2010/12/01 17:44
- 名前: 銀咲 (ID: yeXFGmca)
1話
「レナ、おはよう」
「おはよ、圭一君」
レナが俺の家にまで来ていたからすぐに支度をして家を出た。
「早く行こうよ圭一君♪」
レナは今日、上機嫌だ。どうしたんだろうか…
「…圭ちゃーん!」
俯いていた顔を上げると魅音が手を振っていた。
「魅ぃちゃんおはよ!」
「おはよレナ。どうしたの?今日なんか上機嫌じゃん」
魅音は鋭い。すぐにレナの異変みたいなのに気がついた。
「あれ?魅ぃちゃんはまだ聞いていないのかな。かな」
「何を?」
「今日はね…転校生が来るんだよ。だよ」
「「はぁ!?」」
俺と魅音は一緒にレナに聞き返した。
当たり前だ。俺も魅音もそんな事全然聞いていない。
「ねっ!だから早く学校行こう!」
レナはニコニコと笑いながら走って行く。
それほど嬉しいのだろう。
「わわっ待てよレナ!」
—————
「おーっほっほっほ!圭一さん!また罠にかかりましたわね!」
俺が教室に入るとさっそく沙都子のトラップが襲い掛かってきた。
「何すんだ沙都子ぉぉぉぉっ!!」
沙都子を追いかける。だが一向に捕まらない。
そんないつもの朝をすごしていたら先生が入って来た。
「席についてー。さっそくだけど転校生を紹介します」
ガラッ
教室の戸が開けられ、入ってきたのは…何人もの不思議な奴ら。
「ミクでーっす!好きなものはネギ!」
「あたしはリン。バナナが好き。」
「僕はレン。みかんが好き。」
「あたしはルカ。ほっといても別にいいわ。でも仲良くしたいかなぁ…なんて」
「あたしはメイコよ!酒持ってきなさーい!」
「僕はカイトだよ。よろしくね皆。アイスが好…」
「「「皆よろしくーーっ!」」」
「ちょっ、僕まだ言い終わってないんだけど!」
…なんか、すごく個性的だ。
—————
放課後。またやってきた。
そう、ゲームの時間だ。
「…ねえ」
誰かに肩を叩かれた。後ろを振り向くとそこには転校生の…
「あたし、ミク。覚えて」
「あ、うん…」
忘れてた。完全に名前を忘れてた。
「あのさ、お願いがあるんだけど…」
「?」
「あたしもアンタたちの『ゲーム』ってヤツに混ぜてくれない?」
…は?
何を言うのかと思えばこんな事。返事はもちろん、
「別にいいけど、俺らのゲームには罰ゲームがあるんだ」
「罰ゲーム?」
「それでもいいのか?」
ミクはしばらく考え込んでいた。
「…いいわ。面白そうだもん」
ミクはにこっと笑った。可愛いじゃないか。
「じゃ、行こうぜ」
「うん!」