二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】炎と氷と心と体のアンバランス ( No.81 )
- 日時: 2010/12/13 22:17
- 名前: ユキナ (ID: 5FEzjtUd)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
*逃げなきゃやばい*
ザシュッ
カ「!!!!」
危機一髪。
ジャンプしてその場から飛びのいた。
私は一瞬、この状況が理解できないでいた。
だけどすぐに思った。
命を、狙われている・・・・?
目の前には、知らない人が二人・・・。
一人は外見からして“普通”の男性。
もう一人は・・・男の・・・ごっつい人・・・?
とにかく逃げなきゃやばいよね?
「・・・よくかわしたな。」
地面に手をついて、一気に走り出す。
今の私に出来る、最高速度で・・・・。
やっぱり、お腹がすいているので、よろけそうになる。
「だけど、こんどは・・・逃がさない・・・ぜ?」
シュッ・・と消えたように見えた。
それぐらい早い。
比べ物にならないくらい。
気づけば、ごつい男は目の前だ。
ごっつい男は、手に持っていた太い刀を私に向かってまっすぐ投げた。
刀は、すごく早かった。
それも一瞬・・・・
よけられないっ!!
カ「あぁっ!!!!」
体の体制を少しずらしたおかげで、心臓には突き刺さらなかった。
変わりに・・・・・・
肩を、つらぬいたのだ。
衝撃的な痛みが走る。
大出血・・・・・その言葉が、今の私に一番ふさわしかった。
「なんだ?もうおわりか?」
肩を抑えながら、私は立ち上がる。
こいつらを、もう人間だとは思わない。
もはや、人間業ではないからだ。
それに、真正面からやったら、必ずまける。
絶対に、逃げ切らなければならないのだ。
しかし、この体じゃもたないだろう。
ふたたび走り出した私を、もう一人は見逃さなかった。
「フフフ・・あんまり動くと体に負担がかかりますよ?まぁ、どうせ死ぬんですけどね」
と言って、ニヤリと笑った。
そのまま先ほどのごっつい人より早い速度で、私に近づいた。
「少しは早いんですね。・・けどすぐに、走れなくしてやりますよ?」
男は、ふところから、細めのナイフをとりだした。
そして—————
グサッ
と、音を立てて私の右足から血が流れているのを確認した。
カ「ぁぅっ!!!」
そのまま地面に打ち付けられた。
「アンタもコレで終わりだなぁ、姫さんよぉ」
ごっつい男がいう。
「では、コレでとどめを刺すとしましょう。」
そういって、細い剣を出した。
私が動けないのをいいことに、ゆっくり近づいてくる。
どうしよう・・
もう、体力が・・・・のこってない!!
コレで終わりなの?
男は、もうすぐ目の前だ。
「さぁ、コレで終わりですよ・・。フフフ・・」
剣を振り上げた。
そのときだ、ある、言葉が浮かんだ。
それは、
昔教えてもらった言葉・・・・
『困ったときに、言ってごらん?』
それは———————
カ「アンテっ!!!!!(開と書く)」
剣を振り下ろすのとほぼ同時だったが、
私のほうが言うのが早かった。
「何っ!?」
「あーあ、のがしちまった。」
私は、この世界にはもういなかった。