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　　　　　＊見えない存在＊（誰か目線）


しばらくして、サイレンの音とともに救急車が来た。



しかし、救急車はカノンの姿を確認せず、そのままスルーしていった。

　　　　〜

救急車内部にいる人たちの会話↓

＊「あれ、ここら辺じゃないっすか？」

＊「・・そのはずなんだが、・・いないな。」

＊「まさか、ガキのいたずら電話とか・・？」

＊「まったく、こっちはいそがしいってのに・・」

　　　　　　　〜

救急車は、サイレンを止め、帰っていった。



後から来た少年二人は、カノンが血のついた場所から少し離れた場所にいるのをとてもびっくりしていた。


そして、なぜ救急車がスルーしていったのかとても不思議に思った。

風「・・どういう・・・ことだ・・？」

晴「俺にもさっぱり・・」

ただ呆然としている二人の横を、人々は普通に通りすぎていくのであった。


どういうことだろう・・。


今の状況から考えられることがある。


それは、



風「・・・もしかして、見えてない・・・？」


晴「お、俺らしか見えてねぇの！？」


血も、カノンも、それ関係は全て“この二人”以外には見えていない。


たぶんそれしかないだろう。


さぁ、この二人。

これからカノンをどうするか。