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2-2「歌姫たち」

ミク、リン、レン、カイト、メイコ、ルカ、がくぽ、私の順番で歌うことになった。
一番期待していしているのはミク。だって、歌姫なのでしょう───? 絶望させないでね。

ミクは「メルト」と言う可愛い、片思いらしき女の子の気持ちを上手に歌っている。
ミクらしい、とても可愛い歌。純粋な想いは、私の好みではないけど。

リンは「悪ノ娘」と言う、中世の王女の歌を歌った。罪を犯した王女が、双子の召使と入れ替わる歌。
これを聞いて涙する者もいるのかもしれないけれど、私には涙はない。

レンはリンとシリーズになっている「悪ノ召使」を歌った。悪ノ娘の召使視点の歌。
悪ノ娘と悪ノ召使を聞けば、涙が流れる人は多いらしい。私には理解できないけど。

カイトは「廃墟に降る花」を歌った。スローなテンポで悲しげな歌詞。とても綺麗な歌。
少し、彼に興味が湧いた。私の歌で堕ちてくるかしら───?

メイコは「ブライトニー」を歌った。前奏から格好よくて、メイコ自体の声も格好いいものだった。
カッコイイお姉さん、そんなキャラかしら。カイトの事、好きなのかしら───?

ルカは「最後の女王」を歌った。少し私が歌う歌の雰囲気に似ていて、嫌いではない。
ハスキーボイスで、少し私に似ているような感じ。いい好敵手になるかもね。

がくぽは「夢幻ノ如ク」を歌った。武士の気持ちを歌ったような歌で、意外性があって好き。
次は彼を堕としてみようかしら───? でも、気難しそうね。

私が歌ったのは「聖少女領域」いつかレンに聴かせた「跪いて足をお嘗め」より可愛らしい歌。
ゴシック風で、可愛く、格好よく。そんな歌。

案外皆と仲良く出来そう。恋のライバルもできるかもね───?