二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ずれて、ずれて、廻る。[銀魂]オリ募集中 ( No.18 )
日時: 2010/12/20 22:35
名前: 裂弥 (ID: A9wxTbZM)

第一章
   其の壱
      第一印象

「うへぇぇ…やっと着いたのかよ…。」
「姉さん、だらしないですよ。」
俺たちの今立っている場所は真選組屯所前。時刻はもう夜の10時だった。
「いや、なんで徒歩!?」
「鍛錬の一つです。それに僕等お金無いんですから。電車にさえ乗れない貧乏なんですよ。」
「この時代に電車なんてあんのかねぇ。」
「さぁ?」
話していると、真選組の隊士なのか、女の子達がやって来た。
「君たち…誰?」
黒髪の中性的の顔立ちの美女が首を傾げる。
ああ、なんて可愛らしい!
なんて叫びたくなったが抑えた。
だって透き通るようなキレイな声なんだもの。
「こんな場所で子供二人じゃ危ないよ♪」
茶髪の童顔少女が笑顔で言う。
あ、この子も可愛い。
「貴方たち…もしかして、ここに用事、ですか…?」
茶髪のショートカットの女の子も言う。
なんだよ。真選組って天国じゃねぇ?
「こういう者です。遅れてすみませんでした。」
芽瑠斗が履歴書を差し出す。
「…あぁ!土方が言ってた新人さんだね♪」
ひひ土方って…呼び捨て!?
「じゃあ、中に入ろうか。寒いでしょ?」
「あ、ども。」
俺が軽く会釈して、顔を見る。
「皆、可愛いね」
芽瑠斗がぼそりと言う。
「そ、そう…ですか?」
俺のセリフ。
思わずそう口の中で言う。
それが聞こえたのか、童顔の子がくすりと笑った。


                 屯所

「ここが局長の部屋。さ、入って。」
襖が開くその時、すごくドキドキした。
局長はきっと、かっこいいんだろうと。
芽瑠斗も目で緊張を訴えている。
(姉さん、僕言う言葉考えてない)
(大丈夫、俺も頭のなかこの子たちの声とかだけでいっぱいだから)
(この変態…)
(誰が変態だ!!)
襖の中を見た途端、絶句した。
(—なんで)
(—なんで!?)
喉から、声が飛び出した。

  「なんで局長ゴリラぁぁぁ!?」