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第二章
　　　其の壱
　　　　　　予言?


「ぁ、ふぁっくしょん!!」
舞う埃にくしゃみを盛大にぶちかます俺。
「姉さん、口を手で抑えなさ…へっくしゅん!!」
芽瑠斗もくしゃみをして、悠歩が顔を顰める。
「埃だらけ…。」
「ほんとだよなぁ!!土方アイツホント後でシメる!!な、ゆーほ。」
「…(コクリ)」
「頷かないで下さい(汗」
芽瑠斗がつっこむ。
今俺等は屯所の一角にある小屋の掃除を土方に頼まれて仕方なくやっている最中。←あ、もなか、って読まないぞ。
「でもよぉ、納得いかな…あ?」
「姉さん?」「裂夜?」
俺の素っ頓狂な声に二人が振り向く。
「…何だコレ」
俺は、筒のような物体を掴み上げて言う。
「…巻物?」
「おぉ、ぽいな。」
「屯所に持って行きましょう。もう十分綺麗でしょうし。」
ていうか、輝いてね?
「由江壱さんに頼みましょう。」

めずらしく、空は曇天で、やけに変だった。