二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ずれて、ずれて、廻る。[銀魂]オリ募集中 ( No.50 )
日時: 2011/01/17 18:12
名前: 裂弥 (ID: A9wxTbZM)

第二章
   其の弐
      歪な言葉


「はいっ、由江壱っ!!」
由江壱さんに巻物をぶん投げる姉さん。
「んっ、これ?」
チョコレートを食べていたせいか、変な声を出して巻物を受け取る由江壱さん。
「さっき、掃除してたんだけど…それ、出てきた。」
「へぇ…。」
するりと巻物を解いて見つめる。
「古びていて読めませんね…。」
僕が言うのと同時に、姉さんの目が見開く。
「!!…オイ、これ、おかしい」
「?さく…や?」
「召集ですね」
悠歩が様子のおかしい姉さんを見る。
そして、由江壱さんが呟く。
「かなり、おかしい。」
姉さんの目の色は、おかしかった。


「で?」
「これ。」
姉さんが指差すのは文字。
「芽瑠斗、読めるよな?」
「え、えぇ…。
『歪な歌声、』
『悲鳴のような歓声』
『それこそが、』
『世界の救世主、』
『歪んだ歌姫』
『歪の世へと、』
『成り代われ』
      …えぇ?」
総悟が僕の手元を覗き込む。
「あぁ?なんだ、改行だらけじゃねぇかィ。まるで『デュラララ!!』のバキュラじゃねぇか…どぼッ!!」
おかしなことを言う総悟に悠歩が鳩尾に膝蹴りを喰らわせ、総悟がおかしな声を上げる。
「………。」
いつもならここで姉さんが更にボケるのに、ずっと黙りこくっている。
「姉、さん?」
顔を覗きこんでみると—
「…ぐぅ」
寝てやがる!!
「…せいッ」
後ろ回し蹴りをして、完全に眠らしてやった(←オイ
「でゅらはんッ!!」
可笑しな声を上げて姉さんは倒れこんだ。