二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ずれて、ずれて、廻る。[銀魂]オリ募集中 ( No.66 )
日時: 2011/02/06 15:27
名前: 裂弥 (ID: A9wxTbZM)

第二章
   其の参
      新参者?

「めーるーとーくーん、何すんのさぁ!!」
俺は芽瑠斗に詰め寄る。
「うっさいです。」
思いっきり痛い言葉突き刺してくるね。それでも俺の弟?
「俺はただ事実を言っただけでさァ。だがそんな悠歩も可愛い」
沖田惚気んなバカ!
「いやいや、新羅ほどじゃありやせんぜ。」
言っちゃダメだろそれは!
「…。いいや、もう。」
由江壱諦めんな!
「ていうかデュラネタで何回引っ張ってくつもりだぁぁ!!分からない人いたらどうお詫びするつもりだコノヤロー!!!」
天井に向かって怒鳴ると、どこかから声が。
『うるせーバカ!好きなんだよっ!あと9巻そろそろ発売だよね!』
「標識かポストか自動販売機に頭ぶつけろドアホォォォ!!」
なんて怒鳴っていると、由江壱がテレビのスイッチを入れる。
更に、叫びの様に響く声援が流れ出す。
『新アイドル、沫乃、麗子ちゃんです!!』
「ほぉ、これは美人さんで」
由江壱の言うのも分かる着物ドレスな少女がテレビに映し出される。
「あれ」
「退?なんかあったか?」
「…?お通ちゃんの話題、この一週間出ていませんね。」
「…確かに」
アリスが神妙な顔で頷く。
『次のニュースです。大人気アイドルの寺門 通さんが引退を発表しました。』
「あっ?」
土方が可笑しな声を出す。
テレビには、泣き顔の寺門 通が映っている。
『麗子ちゃんには、もっと輝いて欲しいので、私は芸能界を引退します…』
「…新しいものは、古いものを押し出して成長する、のかな」
悠歩が一言、呟く。
「俺もちょっとは好きだったんだけどねぇ…、お通ちゃん。」
芽瑠斗と俺は、ずっとほっぽっていた巻物を見つめていた。
その時。
ばしばしと、玄関の戸が叩かれる音がした。