二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ 【薔薇の倉庫】 ( No.630 )
- 日時: 2011/04/05 15:33
- 名前: 薔薇結晶 (ID: Nt/V91yN)
- 参照: 遊んでばっかで全然カキコに来てなかった><
『眼〜eyes〜』
——C——
ぱしゅん、と言う音が3つ響いた。
「着いたけど…やっぱ寒ぃな…」
「あっ、テレス!!」
テレスと鬼道(こちらの世界に苗字が無いので有人なのだが)は≪緑≫のサクラの姿と≪翠≫のマークの姿が視界に入ると、その場に跪いた。
だが、跪かれた方のサクラとマークも跪いた。
なぜなら、≪黒≫の秋が居たからだ。
「あっ、別にそんな事しなくても良いから…」
と、秋が4人を立たせる。
4人はゆっくり、申し訳なさそうに立ち上がる。
秋はそれを見届けると、ジュリア達が居る場所まで歩き出した。
その後ろ姿を見て、マークが口を開く。
「…物凄かったな」
「な、何が…?」
「気づかなかったのか?魔力を詰めた瓶」
「手に…持ってた…あの瓶?」
「あぁ。俺の全魔力の2倍以上にあった…」
「そんなに…!?」
「まぁ…俺もそんなに魔力がある方じゃないけどな」
そして2人も歩き出した。
氷の滝。
「ジュリアちゃ〜ん!」
「あっ、秋さん」
「遊びに来た、兼、水を貰いに来たの!」
「そう、ちょっとだけ待って貰う事になるのだけれど…」
「うん、分かった。何時まででも待つよ」
「フィディオ、瓶を…10よ」
「分かった。」
「失礼します、≪緑≫のサクラです」
「どうぞ」
「マークは待っててね?」
「あぁ」
「あら、茶葉を持って来てくれたのね」
「お好きだと聞いたので」
「えぇ、毎日飲ませてもらっているわ。香りがいいから」
「ジュリア、瓶持って来たよ」
「フィディオ。ご苦労様」
ジュリアは1つ瓶をフィディオから受け取り、左手から魔法陣を浮き上がらせた。
すると、ばしゃぁっ、と水が左手から湧き出てきた。
吸い込まれる様にして水は瓶へと入る。だが、入る量が瓶の体積と比例しない。
水を凝縮しているのだ。
やっと終わると、蓋を素早く締めて、秋に手渡した。
「はい。秋さん」
「ありがとう。…ねぇ、少しでいいの。お喋りしない?」
「えぇ、もちろん。フィディオ、彼女の分と外で待っている方の分、よろしく頼むわ」
「分かった…」
氷の道を歩いて2分ほど。1つの個室に着いた。
「どうぞ座って」
「ありがとう」
「…で、話題は?」
「うん…、一哉君の事」
「…それ私に聞く様な話題じゃ無いと思うのだけれど…」
「実を言うと…今日此処に来るのも…」
「なるほど、彼がまた…格の話を?」
「そうなの。ジュリアちゃんを格下としか見てくれて無いの…」
「…でも、事実なのよ。それが、現実なの」
「私達、≪アオ≫は≪黒≫と≪銀≫と≪金≫には絶対に逆らえない。今此処で私と秋さんが喋っている事ですら、本来はあり得ないのよ…」