二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 【薔薇の倉庫】 ( No.705 )
日時: 2011/04/30 14:47
名前: 薔薇結晶 (ID: AfTzDSaa)
参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/MYBLOG/yblog.html

『眼〜eyes〜』

——R——



「≪ヴィレネイズ≫式のポーカーで行くぞ。まずはミツァをチップに換金する」

一郎太がそう言うと、皆は魔法陣を展開、その後にミツァが入った袋をテーブルの上に置いた。
そして守がパチンと指を鳴らす。
すると、ミツァの袋は魔法陣にスキャンされた後、チップへと姿を変えた。

「って、みんな結構出すんだな、」
「確かに。これ通常の額じゃないぞ…」

「まぁ、それほどこの勝負に賭けてる、って事だよね」

とアリスが言う。
それぞれ、恐ろしいほどの金額をチップに換金していた。
まず、無限(∞)のチップは1枚10000ミツァ、星(☆)のチップは1枚1000ミツァ、音符(♪)のチップは1枚100ミツァだ。
一番金額が低いのは以外にもジュリアだった。∞が20枚、☆が100枚。
他は∞が30〜50ほどあると言うのに。

「意外ですね、Msジュリア」
「まぁ見てなさいな」
「その笑いが怖いよ」

エドガー、ジュリア、エミリアである。

「じゃぁ1回目だ!」

守が大声で言った。
すると皆はチップを前に突き出す。
一郎太が素早く配り、5人はカードを確認する。

「じゃぁ行くぞ!」
「同時に…」

「「オープン!!」」

すると、アリスがノーペア、修也が1ペア、エドガーがスリーカード、ジュリアが1ペア、エミリアが2ペア。
つまりこの勝負は

「エドガーの勝ちだ!」

☆を5枚賭けていたエドガーに、その10倍、☆が50枚入ってくる。




その様子を、後ろで見ている者達が居た。

「ねぇねぇ、アレどうなるの?」
「私に聞いてるの?虹彩ちゃん」
「そうだよ」
「まずこの流れが分かるのはアンタくらいしかいないだろ」
「確かにそうだよね」

4人の女。≪白≫が1人、≪混色≫が3人だ。

「ふふふ…」
「いやいや、さっさと言えよ舞姫」
「まぁまぁ、未来さん。そんなに怒らなくても」
「舞姫さんてマイペースだよねぇ」
「虹彩ちゃん…、過去さんまで言わないでくださいね?」
「はいはい」

「……見えました、“未来予知”」
「で?どうなるんだよ」
「ふふふ…彼は最初は強いんですねぇ…、でも最後になるとどんでん返し、とても弱くなる」
「あのエドガーって人?」
「そう。でもお隣の女王様は本当にお強い。カードを読むのがとてもお上手だわ」
「あぁ…≪蒼≫のジュリア」
「でもあの子もとてもバランスが取れていて素晴らしいし」
「エミリアか」
「不思議の少女はチップの出し方を良く知っている」
「≪黒≫のアリスねぇ…」
「“獄炎”は今晩、恐ろしい賭けに出る」

「「「ふぅ〜ん…」」」

「恐ろしい賭け、か…」
「何だろうね。あの“獄炎”が…」




その時に、テーブルでは。

「守、一郎太、飲み物」
「あぁ、サンキュ!」
「ありがとう、駆留。皆さんもどうぞ」

受け取ると、一口飲み、テーブルに置く。
その間に、守がカードを手元に投げていた。

ジュリアは『サファイア・ローレイ』を一口、口の中に含み、鉄扇を開き、自分を仰いでいた。
そして、手元に投げられたカードを裏返さずに、睨むようにしてに見て、チップを前に出した。
その後にようやくカードを裏返し、ニヤッと鉄扇の奥で笑みを浮かべた。

「「「「「「!?」」」」」」」

「Msジュリア、正気ですか!?」
「何言ってるの、私は正気だし、本気よ」
「だからと言ってコレは…!!」

ジュリアの手の元には、カードしかなかった。
つまり…

「全額を賭けるなんて…!!!」




「私はこの手札に絶対の自信があるの。どう言われても、変える気はないわ」