二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ 【薔薇の倉庫】 ( No.756 )
- 日時: 2011/06/04 20:43
- 名前: 薔薇結晶 (ID: FLZh3btT)
『眼〜eyes〜』
——AB——
「とりあえず…、剣の速さなら『彼女』がどうにかしてくれるかもしれないわね」
「…何?ってか『彼女』って誰?」
7層目で、≪追放の印≫を押し、≪追放魔族≫となったサクラ。
今は2層目の家、通称『ブロッサム・ソーン』に居る。
先程、ジュリアとサクラは1つの団体を結成した。
その名は≪薔薇桜(チェリー・ローズ)≫。漢字読みをすれば≪そうびざくら≫だ。
「ふふふ、11層目に移動しましょう。きっと分かるわ」
「11層目〜?…マジで誰だろ」
「…嘘…」
「彼女だったら、きっと貴女の剣術を真の最強にしてくれるわ」
眼の前に居るのは、≪白≫。
右と左に1本ずつ、刀を握っている。右は直刀、左は日本刀。
「…自己紹介、いるか?」
「念の為にお願いするわ」
「≪白≫の未来—mirai—だ。よろしく」
「よ、よろしくお願いします」
そう。
かつて4層目で『魔物狩り』をしていた姉妹の妹だ。
あの後、調合をしたが7つとも失敗した、と言う情報がある。
「…で?“神桜”の剣術を極めてほしいと?」
「えぇ。二刀流じゃなくてもいいわ。だから、お願い。できれば私も」
「…分かった。教えてやる」
ちょっと用意とかあるから待ってろ、と言ってジュリアとサクラを待たせた。
「…ねぇ、ジュリア」
「何?」
「さっき未来が持ってた刀…見た事ないんだけど」
「アレはオーダーメイドだもの。当然よ」
そしてジュリアは魔法陣を開く。開いて開いて開きまくる。
顔が見えないくらいにとりあえず開く。
「じゅ、ジュリア〜…?」
「ちょっと待ちなさい」
こんなに深かったかしら、と呟く。
何かをやたらと打ち込んでいるが、さっぱり分からない。
「…何やってるの?」
「≪天体観測≫のウェポンデータをハッキングしてるの」
「は…きんぐ?」
「ハッキング。相手の資料(データ)魔法陣に侵入して、情報を奪ってるの。正確にはコピーしてるんだけど」
そして完了したようで、魔法陣が一気に減った。
「出来たわ。…右の直刀が『神楽姫』、左の刀は『夜叉姫』」
「特性は?」
「『神楽姫』は斬るだけでなく貫く特性があるわ。『夜叉姫』は斬る専用らしいけど…『両断鋼』が使われてるわ」
「『両断鋼』?」
「それで剣とか刀を創ったら斬れない物は無いって鋼。入手困難なSSランク」
「何処から入手すんの、そんな物」
「3層目の【ララバイ・ウィッチ】が50体に3体の確率で落とすわ」
「…もしかして持ってるの?」
「『レイニー・ブラスター』は『両断鋼』と『雨音の雫』を使ってるわ」
その時に、奥から未来が出てきた。
「来い、まずは実力を見せてもらう」
中に入ると、紫の髪に≪薄紫≫の眼を持った小さな少女。
「初めまして。私は日奈乃—hinano—、PPスキルは“治癒”です」
ジュリアはカノンと火檻に聞いた事があったため、知っていた。
サクラは知らなかったようだが。
「…怪我をしても日奈乃が居るから大丈夫だ。…本気で来い」