二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 【薔薇の倉庫】暑中見舞い受付中! ( No.779 )
日時: 2011/08/08 20:17
名前: 薔薇結晶 (ID: cGVBDhbB)
参照: http://bluerosebreak.blog.fc2.com/

『眼〜eyes〜』

——AK——











「チェックメイト。また私の勝ちだね、リトル・ルーク」
「…アリーさんにチェスで勝てる訳無いじゃないですか」
「そう思ってるから勝てないのさ。いい線行ってるんだから、自信持ってゲームしないと」
「はい…」

銀のような水色の長髪に、青緑の眼。
黄土色〜オレンジの髪に、翠と蒼のオッドアイ。
アリー・レグヴィットと、マリア・フェンリルだ。

「リトル・ルーク」
「何ですか」
「チェスはただの遊びじゃないんだ。スポーツであり、科学であり、芸術であり、そして、魔術なんだ」

いくつもの要素が交差するから、チェスは難しいんだよ。と、アリーは言う。
マリアも、それは良く知る言葉だが、完全に理解は出来ていない。

「さて、そろそろ時間かな」

と、アリーがポケットから懐中時計を取り出し、ぱかっと音を立てて開く。
行くよ、とマリアを誘い、魔法陣を開く。

「≪ショートカット・ツー≫」


















しゅぱんっ

「アリーさん」
「何だい?」
「最近≪ヴィレネイズ≫に異変が増えて来てると思いません?」
「それは私も最近よく感じるよ。キングも言っていたしね」
「アリーさんは異変についてどう思ってるんですか?」
「私は、多分≪金眼≫に何か起こったと思うね」
「≪金眼≫…ですか」
「そう言う君の方はどうなんだい?…あ、来たね」

魔法陣が急に展開されたのにアリーが気が付いた。
其処から出てきたのは

「ジャック!」
「マリア、来てたんだ」
「相変わらずです、速いです」
「俺だよッ」

魔法陣からは3人出てきた。
ジャック・フェンリル、一之瀬ミキヤ、一之瀬リーヤの3人。

「久しぶり、マリア」
「です」
「元気そうね、2人共」
「数分も経たないうちにみんな来ると思う」
「分かった。じゃぁ気長に待つとしようか」




数分もしないうちに、ナディア、エディーナ、アビゲイル、サマンサなどが集結した。
つまりこのメンバーは。

「行こうか、入り口でキングが待ってる」
「何でキングって呼ぶの?仮にもお父さんでしょ?」
「だが仮だ。私の本当の父では無いよ」

素っ気無くアビー(アビゲイル)の質問に答え、歩き始めた。

「何なの。ミーは質問しただけなのに」
「仕方ない仕方ない。アリーはそう言う子なんだから」

サマンサがアビーを宥める。
一同はすたすたと歩き始めた。








「来たか」
「キング、全員揃ってる」

アリーがキングと呼んだ彼はダニエル・シャルソン。
「私と世界の仲間達」でお馴染みの名将だ。
彼の後ろには、もう1つグループがある。

サマンサとナディアが前に出る。
他のメンバーは2人の後ろできっちりと並んでいる。

「≪太陽の冠(サンシャイン・クラウン)≫、此処に」
「≪闇夜の冠(ナイトメア・クラウン)≫、此処に」

「≪天空の冠(スカイ・クラウン)≫、此処に」

≪天空の冠≫を率いているのも少女だった。
彼女の名はルアンナ・カーティス。
「魔狼の双子」出演予定の通称『二代目絶対クイーン』だ。


「監督、本当に私達に相応しい指導者が居るのですね?」
「あぁ。必ず居る。≪地上世界(ヴィレネイズ)≫ではまだ少女の様だが、こちらでは別だ」



「此の≪地下世界・アンディルス≫ではな」