二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【BLEACH】 七不思議篇 ( No.2 )
- 日時: 2010/12/29 12:39
- 名前: 中二病末期患者 (ID: HYBdaZWe)
第一章 『輪廻の果て』
現世・空座町東部
虚が異常発生したため、日番谷率いる十番隊がここの駐在任務にあたっている。
「・・・。」
「・・・?どうしたんですか隊長?やけに不機嫌ですね?」
浮かない顔をしている日番谷に同隊副隊長、松本乱菊が話しかける。
「どうしたもこうしたも、虚なんか全然出やしねぇ・・・」
「突然来るかもしれないから今私達がここに居るんじゃないですか?」
「突然って・・・、これでもう四日目だぞ!?」
「う〜ん・・・やっぱり変ですよね〜・・・私たちもう帰ってもいいですよね〜」
「全くだ」
早く帰らせてくれ、と思う日番谷だった。
同日夕方、辺りは黄昏に染まっていた。
「そろそろ引き上げますか?隊長?」
乱菊に呼びかけられ、後ろを振り向く。
「そうだな、今日は終いにするか・・・これ以上待ってても何も出なさそうだしな・・・」
「今夜はホテルですか???」
顔をキラキラさせて言う乱菊を尻目に
「いとも通りのテントだ!」
「え〜〜〜」
「え〜〜〜じゃねぇ!ちったぁ我慢しろ!!」
そんなこんなで、テントの中。
「日番谷隊長、何処へ行かれるのですか?」
一般隊員に言われそちらを向く
「ちょっと、散歩だ。しばらくしたら戻る。」
そう言ってテントの外へ。
しばらく歩くと、川原に来ていた。夕日に照らされてキラキラと輝いていて眩しい。
日番谷が川の音に耳を澄ませていると、子供の笑い声が聞こえた。
追いかけっこでもしているのか、捕まっただの捕まえただの言っている。
その子供がこちらに近づいて来ている。
何の気なしに日番谷はそちらへ顔を向ける。
そこに居たのは、黒い髪の少年。
日番谷よりもやや背が小さいくらいの少年だった。
傍から見ればただの子供だっただろう。しかし、日番谷は驚きの表情を隠せない。
何故なら。
その少年は、あまりにも草冠宗次郎に似すぎていたからだった。
to be continued.