二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ〜血に染まった十字架〜 ( No.14 )
- 日時: 2011/01/07 16:23
- 名前: MiNi (ID: AHLqKRWO)
4話 決闘!
ミストレとバタップの決闘と聞きつけた生徒達が闘技場に集まる。
バウゼンも闘技場の最上階にある職員用観覧席に来て、決闘が始まるのを待つ。
私もエスカバの隣に座り、2人の会話に耳を傾ける。
「この勝負、ミストレの勝ちそうだ。あいつはあんな顔して凶暴だからな。」
「はたしてそうかな・・・。」
2人の会話では肉弾戦らしい。
勝利条件はどちらかがギブアップするまで。
早速始まった。
圧倒的にバタップの方が有利だ。
バタップはミストレの顔に踵落としを叩きつけた。
鼻が砕ける鈍い音が闘技場に響き、ミストレは左手で鼻を押させ、よろめいてた。
彼の手から綺麗な赤い血が垂れ、闘技場の床に落ちる。
そしてバタップはよろめくミストレの懐に入り込み、充血し始めた眼球に向けて、2本の指を突き出したのだ。
闘技場に居る生徒から悲鳴の声が聞こえる。
「あいつ、目を潰す気か!?」
エスカバがそう言い、2人の姿を見つめる。
私以外、他の生徒達は恐ろしい目で潰されると思ってるミストレの目を見る。
バタップは眼球を突く寸前で指を止めた。
ミストレの左右の結い髪が鋭い風で大きく揺れた。
「ここが戦場なら、お前は終わっていた。」
がっくりと膝をつくミストレを見下ろし、バタップは闘技場から去ろうとした。
そして私は立ち上がり、ミストレの前に立つ。
ミストレが鼻を押さえながら不思議そうに見ていた。
そろそろ決着をつけなければ・・・。
「待てバタップ!まだ決着はついてないぞ!」
私の言葉でバタップは振り向いた。
闘技場に居た生徒達は氷の様に固まり、2人の姿を見つめる。
闘技場は何故か時間が止まったように思えた。
「なぁバタップ、私とお前の力は互角だ。だから決着をつけないか?真のナンバー1を。」
「いいだろう。条件は?」
「ミストレと同じ条件だ。」
「ああ。」
冷静な顔でバタップは私を見る。
だが目は本気のようだ。
「さぁ、真のナンバー1を決める決闘の始まりだぁ!!覚悟しておけよ、バタップ!!」
闘技場では残酷な血のルビーが高らかに笑っていた。
4話終わり