二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: とんがりボウシと魔法のお店 ムーンライト魔法学校だより ( No.26 )
日時: 2011/05/28 15:49
名前: minmin ◆LZFWVlxGhU (ID: BKGAQbzV)
参照: http://ameblo.jp/busuke1031eri/

第七話 なまはげ騒動




季節は一月リアルタイム
なまはげ事件発生の時期のこと。


「外になまはげがいるって?」

そんな噂を耳にした。


探してみたら、人通りの多いところを堂々と歩いていたので、すぐに見つけることができた。

なぜかは知らないが、なまはげは人通りの多いところで包丁を手に持って歩いていた。

「同士か?」と思い、千秋は話しかけてみたが、すぐに逃げられてしまった。

その後、どんなに探しても見つからなかったため、千秋は諦めて寝ることにした。


そして次の日、下校中になまはげを見かけた。

千秋はなまはげに声を掛けた、と同時に

「おめぇは悪い子だ!悪い子はこうしてやるっ!!」

と、大声で言われたのち、


ボフン!!!



という効果音がした。


千秋が気が付いたときには、もうなまはげはいなかった。

そして、千秋の髪が緑のツインテールになっていた。


「あれ?誰?そこの人、転校生??」


誰かが声を掛けてきた。
それは、のえるちゃんだった。(隣に海斗もいた)


このまま正体不明というのも面白いかもしれない、
そう考えた千秋は、あえて別人のフリをすることにした。

「ううん!ただ遊びに来ただけなの!」

「じゃ、あたしが案内してあげよっか?
…ところで、名前は?」

名前を聞かれたところで、千秋は冷や汗を掻いた。

名前を決めていなかったのだ。


仕方が無かったので、私は適当に言う事にした。

「私の名前は…ショコラ!」

チョコレートが好きだからという理由で言ったのだが…
我ながら適当すぎたと、少し後悔した。

「ショコラ…か。あたしの名前はのえる!
んで、隣にいるのが…。」

そこまで言って、のえるちゃんは少し間を空けた後、こう言った。

「隣にいるのは「雑魚」って言うんだ!
宜しくね!!」

「雑魚ってなんだよ雑魚って!
少なくとも勉強はお前よりかはできるから雑魚ではないぞ?
つまり、俺が雑魚ならそれより下であるてめぇは屑って事だな♪」

のえるちゃんが口にした言葉に、海斗がすばやく突っ込む。

のえるちゃんは「でも、実技はあたしの方が上じゃない!」と、反論する。

そして、海斗がさらに「お前は魔法殆ど使ってないだろ!」と、返す。


いつものように、喧嘩が始まったようだ。

私が首を突っ込むわけにもいかないので、ここは素直に立ち去ることにした。



しばらく歩いていたら、なまはげを見つけた。

そして、さっきと同様、話しかけた途端に「悪い子」と言われ、髪を変えられてしまった。


今度は、色が橙色になっていた。

髪形が海斗と同じなのに少し不満を持ったため、
必死になってなまはげを探した。


「ねぇ、そこの人。
ポニーテールでプリンセスネックレスを着けていた女の子を見なかった?」


楓に声を掛けられた。

どうやら自分を探しているようだが、
今は、はたから見れば別人状態なので他人のフリをすることにした。

「見てない。」

「そう‥答えてくれて有り難う。」



楓は礼を言って、この場を離れようとした。


楓は、去り際になまはげの居場所をポツリと独り言のように呟いた。

それも、私の距離まで聞こえる最低限の音量で…。


…もしかしたら、楓は気が付いていたのかもしれない。
私が、千秋だということを。




私は、楓のヒントを頼りになまはげを探し当てた。


そして、今度は緑のふんわりポニーにされた。


だんだん演技するのも精神的に辛くなってきたので、
早いところなまはげを捕まえて元に戻してほしいところだが…。


「あれ?ビター??」


そこでドルチェにビターと間違えられる。

髪色が緑だからって同じにするのはどうかと思ったが、
考え直してみるとここは魔界。
今まで行ったことは無かったが、ヘアーサロンでは
髪を伸ばすことも可能らしい。

…それなら、勘違いされてもおかしくは無いと納得する。

ここまでに0,07秒。


「…人違いだと思います。
私はオランジュです。決してそのビターという方ではありません。」

また適当に偽名を使う。

いい加減早くなまはげを探したいところだが…。

「オランジュって事は、サンシャインの人?
サンシャインの人がムーンライトへ来るなんて珍しいね。
普通の人は嫌って、来ることなんてないのに…。」

…しばらくの間、ドルチェと言い合いが続いた…、



————————……


ドルチェとの言い合いが終わった後、
なまはげと出くわし、今度は紫色のお団子頭になった。

…楓と被ってしまったのでちょっと厄介だが、
人通りが無いので大丈夫だろう。


と、油断をしていたが…


「あー!!!奏ちゃんだ!!!!!」


桃色のツインテール、
通称BAPP(バカアホポジティブピンク)である、
シフォンがいた。

シフォンは奏の大ファンなので、また厄介なことになりそうだ。

「私は決して奏ではない。」

シフォンはややこしいことを言ってもバカなので通用しない。
なので、言いたい事をストレートに言うのが一番楽だ。

「ソーナノ…?」

「ソーナンス。」

「ソーーナノォ!?」

「ソーーナンスゥ!!」

「ソーーーナノォ!!?」

「ソーーーナンスゥ!!!」

上のギャグ(?)が、解った人はなかなかのポケフェチだ。


しかし、これ以上長引くのは面倒なので、「用事を思い出した」とだけ言って、
私はその場を去った。



その後、なんとか元に戻してもらい、事件も解決してめでたしめでたし★
皆もなまはげには気を付けようね!