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小狼が黒鋼の腹にけりを入れる。

黒鋼「うっ！！！」


一瞬よろけそうになるが、小狼をつかまえている手は放さなかった。


小狼「・・右目ももらう。」

小狼がファイの方を見た。

黒鋼「・・そいつをよこせ」

小狼「魔力の源は、両の青い目。両方取り出せば用はない。」


そういって、その歯でファイの右目を抉り出そうとした。

黒鋼「やめろー！！」



黒鋼が小狼をつかんでいる手をクルッとまわした。




小狼が吹っ飛ぶ。

ファイは小狼のつかんでた力ら弱まっていたのか、手からするっと落ちた。


吹っ飛んだ小狼は、ガンっと音を立てて壁に激突する。



小狼は、フラッと立ち上がる。










草薙「腕が折れたのに・・・」

「体の痛みを・・感じていないみたいだ・・。心の痛みも・・・」


モコナ「小狼・・黒鋼・・・ファイ・・・・・」


そういったモコナの目には、大粒の涙が浮かんでいた。





黒鋼「お前・・、小僧じゃねーな。」

ファイを抱えながら、黒鋼が言う。

黒鋼「気配が違う。けど違うやつじゃねぇ・・」

小狼「羽は取り戻す。必ず・・」


そういって指を前に突き出した小狼。


すると、指から青色に光る文字のような紐のようなものが、飛び出した。



その紐が、黒鋼とファイを襲う。








モコナ「ファイの感じがする！！今の、ファイの魔法なの！？」


それを見ていたモコナが言う。