二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】心と体のアンバランス2 特別編連載中 ( No.672 )
- 日時: 2011/04/10 15:26
- 名前: ユキナ ◆jSzUFJdXHo (ID: rbsc59dQ)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
〜三日目〜
「行ってきまーすっ!!」
三日目の朝。
少女は今日もまた、神社に向かう。
また、会いたいな。
・・・・ではなくて、
絶対、会えるから。
と、確信していたから。
「♪」
ミーンミーン・・・
神社につき、階段を駆け上がり、樹に手と足をかけた。
顔を上げると、
「よう」
少年が、笑っていた。
「やっぱり、此処にいた」
少女は、笑い返す。
枝に座り、今日も、昨日と同じように、話す。
ミーンミーン・・・
「今日は、三日目だな」
ぽつり。
「・・・え?」
少年が、突然つぶやいた。
「あ、いや・・・・俺と、お前が出会って、今日で三日目だなって思って・・」
「あっ、そういえばそうだねっ!」
無邪気に笑う少女。
ふと、少年に目をやると、なんだか、やつれた目をしたいた。
・・・・ように見えた。
「・・・?どうしたの?」
気になった少女が、少年の顔を覗き込む。
「ん・・。なんでもないよ」
そういい、苦笑い。
「・・・・そう。」
ミーンミーン・・・
しばらくの沈黙。
ミーンミーン・・・
「あ、あの、あのね、・・・」
少女が、口を開いた。
「私と風丸君って、一回、会ったことある?」
「え?」
「・・・いや、なんかね、懐かしいな。って、思ったの」
「・・俺に、会ってか?」
少女は、首を横に振った。
「ううん。違う。でも・・昨日笑ってくれた時、思ったの」
「“懐かしい”ってか?」
「うん・・・・・」
ミーンミーン・・・
「どこかで、会ったのかなぁ・・・。俺は、覚えてないよ。ごめん」
「あ、誤らなくていいよっ。ただの私の思い込みかもしれないからっ」
うん、きっとそうだよ!!
と、付け足した。
ミーンミーン・・・
ミーンミーン・・・
「明日も、来る?」
「うん」
少女は、もう帰るのかな?
・・少年は、思った。
でも、違った。
「じゃあ、明後日も?・・明々後日も?・・・風丸君は、いつまでここに来る?」
少女は、思い切って聞いた。
———俺が、倒れるまで———
嘘。
そんなこと、言えるわけがないんだ。
「いつまでだろ。わかんない」
「・・・そっか。じゃ、また明日ねっ!!」
少女は、樹をおり、階段を駆け下りると、こっちを向いて笑顔を見せた。
満面な笑み。
そして、行ってしまった。
「いつまで、だろうな・・・・」