二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どうぶつの森 マイ村物語 ( No.57 )
日時: 2011/05/07 20:24
名前: minmin ◆LZFWVlxGhU (ID: BKGAQbzV)
参照: http://ameblo.jp/busuke1031eri/

六話 本当のリアル鬼ごっこ


なんか、今日は退屈だな〜…。
お花に水もやったし、絵もたくさん描いたし、虫も狩ったし…。

…そうだ!

「みんな!リアル鬼ごっこやろう!」

「「「え!!!!!!!!!!!!?」」」

その場にいた者全員が硬直した。


しばらく沈黙が続いたあと、その内の一人が口を開いた。

「リアル鬼ごっこって…あの、人を殺すヤツでしょ?」

マールは、少し肩を震わせながら言った。

マールの質問に対し、
普通に考えればありえない答えが出てきた。

「…リアル鬼ごっこ知らないんだ。」

そういったとたん…

「「「知ってるよ!人を殺すゲームでしょ!?」」」

全員が、口を揃えて言った。

あ〜、うるさいうるさい。と、千晶は呟いた。
そして、ちょっと長い、リアル鬼ごっこの説明を始めた。

「リアル鬼ごっこって、鬼ごっこがリアルになったものでしょ?
もともと、鬼ごっこのルールって複数の人が集まって、
鬼とその他の人が1:9(くらいかな?)の割合で分かれて、
鬼が逃げ回る人を追いかけるゲームでしょ?
で、鬼が逃げ回る人に触れたら、逃げ回る人は鬼になって、鬼は逃げ回る人に交代するんでしょ?

それをリアルにやるんだったら、こういう設定になるはず。
鬼は元々人間で、他の人間に触れれば、元の姿に戻れます。
なので、鬼は人間に戻りたくて、人間を追い掛け回しています。
一方、人間は鬼に触れられると、鬼になってしまいます。
なので、鬼になりたくないため、逃げ回ります。

…っていう。
なんでわざわざ人間を殺すの?
めんどくさいじゃん。それに、ただの遊びだし。」

「だったら、リアルにする必要なくない?」

尤もな意見だ。

しかし、わざわざリアルにするのには、理由がある。
いや、あって当然だろう。

しかし、その理由とは、単純なものだった…。

「だって、千秋から教わった魔法を使ってみたかったんだもん。」

その場にいる全員が、呆れたような顔をした。

「まぁ、いいよ。やろう。」

のんのその一言によって、やるということが決まった。

「んじゃ、ちょこが鬼。
10秒数えたら、このお面を被って皆を探して。
制限時間は10分ね。始め!」

千秋の合図で、ちょこを除く全員が逃げた。

「7、8、9、10!よし、さがすぞ!!」

そして10秒後、ちょこが皆を探しに行った。

「皆、頑張ってね〜ww」




まず最初に見つかったのはのんだった。
正しくは、「見つかりにきた」だが…。

のんは、余裕の笑みを浮かべながら
ちょこに近づいていく。

「よう、ちょこ!調子はどうだ?」

ちょこに声を掛けるのん。
のんの声に気が付き、ちょこは振り返った。

…しかし、ちょこの顔は鬼と化していた。

その顔が余りにも怖かったため、
のんは「たかがゲーム」なのにも係わらず、
マッハ3で逃げていった…。







————————…



一人の少女が、息を切らして、死に物狂いで走っていた。
それも、もの凄い速さで。
さすがはマイ村のオーナー、とも言って良い位だった。

その少女は、疲れたのか、木にもたれかかった。

「ゲーム終了!!」

突然、そんな声が聞こえた。

その声を聞き、少女は胸を撫で下ろした。
そして、集合場所…バス停へと向かった。


逃げ回っていたときよりも速く、力強く走った。


風を切る音が聞こえる。

そして、少女は急ブレーキを掛けた。
…が、バス停にぶつかった。


「お疲れ!」

後ろのほうから、声がした。
振り向くと、そこには汗なども掻かず、ただニコニコして此方に向かってくる千晶がいた。

「楽しかったね〜♪」

千晶は笑顔で、言った。

いや、楽しいなんてもんじゃ無いよ…こっちは死に物狂いで走ったんだから。
と、内心突っ込みを入れた後、のんは立ち上がって言った。

「千晶、何で汗を掻いてないの?」

「多分、汗を掻きにくいからだと思う。」

そのような会話がしばらく続いた後、やっと皆が集まって来た。

「マールが捕まるなんて、珍しいね‥。」

足の速さではちょこよりもマールの方が速い。
なのに、なぜ捕まってしまったのか聞いてみたところ、

「ちょっと…誘惑に負けたにゃ。」

…とのこと。


「んじゃ、またやろーね!」

そういって、千晶は帰っていった。

それに続いて、ちょこも「またなー!」といって、帰った。

二人、取り残されたのんとマールは、ある疑問をぶつけ合っていた。

「千晶、見かけた?」

「ううん。ていうか、息を切らしてなかったよね…。」








作者「最後に俺が、千晶が何をしていたかを読んでいる人にだけ教えるぜ!



…実はだな、高いところに上って、皆の様子を見ていた…。

だぜ!以上!(あーあ、1613文字とか、短すぎじゃん…もっと長くて面白みのある話しかけるようになるかなー…
てか、今日は英語があるじゃん!やだなーやだなー×十京)」