二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第3弾!!どうぶつの森 ホヒンダ村だより —愛した分だけ— ( No.21 )
日時: 2011/02/23 01:42
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: yMcAY8PJ)
参照: http://ameblo.jp/short-inamori/

4話[ *—繋がれた 手—* ]


「あ、あああ、あのさっ、コタロウッ!」

「ん、何だ?」

「い、一緒にあたしの村に来てくれない?」

「いいよ? でも、どうして?」

「あ、や……その、つ、釣りでもしない?」


な、何言ってんだよ、あたし!

どうして夜にわざわざ誘って釣り!!?
どう考えても可笑しいよね!!?


「いいよ、行こう」


コタロウは、再びあたしの手を握り、バス停へ走り出した。

嬉しい、嬉しいよ。
ほんのちょっとの行動が、こんなにも嬉しい。

幸せだよ……!


「ねぇさよりん」


ふいに、コタロウが質問をしてきた。


「さよりんは、黒猫……見たことある?」


一瞬、体の動きが止まった。

いくらコタロウであっても、言えないよ。
あの人、が近くにいるから。


「さ、さぁ……どんな人なんだろう」

「オレ、一回でいいから会ってみたい!

 さよりんは?」

「あたし?

 う、うーん……び、微妙、かな」


途端にしらけた。

話題、話題を何か探さなきゃ!!


「あ、着いた!」


あたしが話題を探す間に、村へ着いたようだった。

ほ、ホントに釣りするの?
言いだしっぺはあたしなんだけど、ね……

でも、やっぱり……、


「あの、コタロウ……」

「何?」

「き、今日土曜日だから、鳩の巣、行かない……っ!!?」

「いいよ、鳩の巣だね!」


月の輝く夜、2人で手を繋いで歩く。
あたし、幸せすぎて、泣きそうだよ……っ!!!

心配させるわけにはいかないけど、でも、
それくらい、嬉しい……、

好き、大好きだよ。
どうして、心にしまっておくだけなんだろう。

言わなきゃ、伝わらないのに。
関係が壊れるのが、怖いんだ。


「あっ……そうだ、さよりん……」


コタロウが、ほんのわずかに頬を赤く染める。

何だろう……?


「これね、さっき街で買ったんだ。

 さよりんに、プレゼント」


コタロウが差し出したのは、綺麗な月の髪飾り。

まるで、あの夜空に輝く月のように輝いているようにさえ、
見えるほど綺麗な髪飾り。

嬉しい、コタロウがくれるものなら、
何だって嬉しいよ……


「……うん、似合ってる」


コタロウは、ぎこちなくあたしの髪にそれをつけた。
少し、頬を染めて。

大好き、大好きすぎて……
あたしの心臓がパンクしそう。

幸せと、嬉しさと、大好きっていう気持ちが混ざってる。


「……ありがとう、コタロウ————……」


あたしは、コタロウに微笑み返す。
すると、コタロウは顔を真っ赤にして、そっぽを向いた。


「い、行こうっ!」

「うん!」


その後、あたし達はとたけけのミュージックを聴いて、
自分の家へ帰った。

今日は、とっても幸せな一日だったと思う。

きっと、あのとき助言してくれたあの人のおかげだ。

すると、空に一筋の光が流れた。


「わぁっ……!」


1個、2個と、次々と流れ星が降る。

これが、流星群ってやつ、なのかな……?


「きれい……」

「ふふっ、さよりんさん」

「えっ、いたの!!?」

「失礼ですね、いましたよ。

 ふふ、さよりんさん、いいお顔ですよ。

 女の子は恋をすると、綺麗になれるんですよ……あの星のように」


あの、星のように……、

あたし、も……?


「私のことは白猫、とでも呼んでください、皆様にそう呼ばれているので。

 では、失礼いたします」


すると、白猫はヒュッ、と消えた。

……ありがとう、白猫……!


4話★終

=====作者より=====

ワークよりも先に4話を進めてしまったorz
Unit7が終わらない←

くそ、E.T.め←E.T.のせいにすんな

あ、あと大事のようで大事じゃないお知らせです((どっち

私、ホヒンダ小説掛け持ちします!←
どうしてももうひとつやりたいな、と……

けど、第4弾ではありません。
どちらかというと、第3弾Part2みたいなものじゃないですかね?

第2弾キャラはこちらでも、もうひとつのほうでも
あまり出ないと思います。

次のお知らせで詳細を発表します←

ではでは、再び英語のワークと戦闘開始です←負けてしまえ