二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ♪夢小説♪V2〜只今番外編更新中〜 ( No.891 )
日時: 2011/09/21 22:56
名前: 向日葵 ◆g4BVQuXJmc (ID: 0TdvNrVL)

〜番外編3・5回目〜


天馬「渡すもんか!お前達なんかに、"天魔の雫"は渡さない!!」
鬼道「そうか…なら…力ずくで奪うしかないな」


8人の間が、じりじりと近づく。
威圧感では、鬼道達の方が遥かに上だ。
だが、それで屈しないのが天馬達だ。
今までの恐怖を押し退け、相手に銃口を向ける。

"バァンッ"

一斉射撃。
その球は4人の頭を確実に撃ち抜いた

































はずだった。


ガッ
首に感じた衝撃と同時に、鈍い音が部屋に響く。数秒後に、”ドサッ”という音も。

吹雪「…やっぱり遅いね」
風丸「お前が速いだけだぞ…シロ」
鬼豪「「お前も十分速いだろ」」

正論である。
さて、もう気付いた人もいるだろう。先程撃たれた”はず”の4人…
"血が出ていない"。掠り(かすり)傷すら付いていない。
なぜ無傷なのか。理由は簡単だ。
“撃たれた瞬間、彼らの背後に回り気絶させた”からだ。


神童「天馬、信助、霧野、剣城!!」
円堂「あーっと、悪いけど、お前も寝てて貰うからな」

円堂がそう言った後、崩れるように神童も倒れる。





円堂「…んじゃ…」
5「「「「「ミッション・コンプリート」」」」」
吹雪「だね★」
鬼道(またシロが黒く…)
円堂「よし!帰るかぁ!」
4((((ガンスルー?!!))))








神童「…うっ」
天馬「!!リーダー!!」
霧野「目、覚めたか?」
神童「……!!そうだ、サザンクロス…」

その時、顔を上げた神童の目に飛び込んだのは、割れて空になったガラスケースと、空いた窓ガラスだ。

信助「僕達が気絶してる間に…盗って逃げたらしいんです…」
神童「そうか……?」

神童の目が、割れたガラスケースのある一点で止まる。一番近くに居た剣城が中に入っていた物を取り出す。

剣城「手紙…らしいな」
神童「…剣城、貸せ」


『この手紙を読んでるって事は、任務失敗…て事だな。
そうがっかりするな。俺達なら何時でも相手になってやる。今は俺達の事捕まえられなくても…
もしかしたら、次は捕まえられるかもしれない。
まぁ…また"月の輝く晩"に会おう。
                   怪盗・サザンクロス』

神童「次は捕まえられるかもしれない…か」
4「「「「??」」」」

手紙の内容を知らない4人は、頭の上に疑問符を浮かべるが、神童のみは口元に笑みを浮かべている。


神童「望むところだ。何度でも…何度でも、挑戦してやる」





月が綺麗に輝く晩

               彼等はまるで猫のように

 夜の街を駆け抜ける

               さぁ…

    次は…



貴方の大切な物を、頂戴しに行くかもしれない。



〜END〜