二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【リク】ボカロ曲を好き勝手に【募集】 ( No.108 )
- 日時: 2011/06/07 21:13
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: V9u1HFiP)
ひねくれたぼくから、スタート。
#01 仲間入りです
ちょっとだけお付き合い願います。僕の成長日記。つまらないものですが、少しでも目を通してくださると嬉しいです。
ちょっとだけ後ろ向きなこの歌とこの僕。
鏡に映る昨日の僕は、今日の僕によく似ていた。いやまあ同一人物なのだから似ているのは当たり前なのだが、そういった事ではなく、僕が言っている事は感情も表情も、今日も昨日とあまり変わらなかった。
いつもの浅葱色のツインテールに、いつもの無愛想な顔。可愛くない顔。今日から新しい場所に住み込むって言うのに、何も変わらない。ただただ過ごして、ただただ過ぎていく。そんなんでも、いいかな、って思い込んでいた。
そこに行くと、きょにゅーのお姉さんと、寒いわけでもないのに青色のマフラーをした男があからさまに可笑しなポーズで僕を迎えていた。きっちりと後ろの垂れ幕には『ミクちゃんよろしく!』の文字。
きっと何かの気のせいだと思い、目を擦っても、あまり現状は変わらなかった。恥ずかしい。僕はこの人達とやってけるか心配になった。
歌手——と言っても僕もめいこ姉さんもかいと兄さんも、アルバイト生活。でも楽しい。ラーメン屋のオヤジは優しいし。ラーメン美味しいし。
それでも僕は不幸だった。河川敷で三回も転ぶし。それに三回目は奮発して買ったアイスを地面にぶちまけるし。
それはとても悲しかった。他にも悔しい事も沢山あったし、何よりとても、辛かったよ。
でも、誰も聞いてくれやしなかったから、僕は心を閉ざした。ただうずくまったそこに居るだけで、心はとても落ち着いた。僕のお友達のひざ小僧と身を寄せ合ってそこに居るだけで、落ち着いた。友達がひざ小僧って言うのも、何だか寂しいけど。
僕が立って帰ろうとした。すると、ポロポロと涙が落ちる。
それが、いつか、未来の話か。どっかの誰かさんに届いた。僕の知らない誰かさん。その人が誰かなんて、僕は今も分からないけど。
ならば、次は僕が届ける番だ。
「ねえ、知ってるかい?」
どっかの誰かさんに届くかな。
————心って、キミ以外の人にしか見えないんだよ。