二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【リク】ボカロ曲を好き勝手に【募集】 ( No.109 )
- 日時: 2011/06/08 20:22
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: V9u1HFiP)
やさしい声が背中を押してくれた気がした。
#02 前向きに、前だけ
今、明日へと僕は向かう。今の感情と僕に両手を振って「また明日」と。そう、心の中で呟いて。
僕の背中をめがけて、「頑張れ」と、僕を押してくれる、聞いたことのある優しい声が何度も、どこからでも聞こえたから。
同時に、アスファルトの上を全力疾走して駆け出す。さっき泣いた温かい涙が、アスファルトの上に落ちる。
応援してくれる人が居るのだから、僕もちょっと変わらないといけない。だからバイバイ、むかしむかしの出来事にあった、今日の僕へ。
めーこさんとかいとさんとで乾杯してその日は屋根の上で感傷に浸った。昨日の僕へサヨナラ。
まだまだ引き続きお付き合い願います。ここからちょっとだけ前を向いたこの僕。この時から、僕の心はピカピカ光って見えてたのかな。
双子の女の子と男の子、りんちゃんとれんくんが次はここにやってきた。最初恥ずかしいと思ったポーズをりんちゃんとれんくんを迎える為に見せる。
りんちゃんはとてもいい子で、れんくんは少し生意気だった。たまにむかつく時もあるがそれもご愛嬌。
——昨日は悲しかった? 昨日は悔しかった?
——昨日は辛かったね。
そんなやり取りを一人でさせないでね。誰も聞いてくれないとか言わないでね。僕の、お友達。
そう思って、ボールを思い切りかいとさんに投げた。スパーン、と音を出してグローブは少し切れた。ノーコン残念。
ポロポロと落ちる誰かさんの涙は、今日の僕の耳に届いたよ。
「ほら大丈夫! キミの心はいつでもちゃんと僕が見てるから! だから僕が歌ってあげるよ!」
今、キミは明日へと向かっている。そして僕に両手を振って「また明日ね」と叫ぶ。僕もそれに答えて、キミのかっこいい背中に「頑張れ」と何度も聞いてくれた声で叫んだ。
同時に僕も駆け出す。ピカピカと、光っているといいなあと思う心を乗せて。だからバイバイ、むかしむかし落ちこぼれた時に一緒に居てくれた僕の親友の僕のひざ小僧へ。ついでに、落ちこぼれた僕へバイバイ。