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　僕は大丈夫。キミも大丈夫？


＃03　キミと僕の関係は素敵な物だから

　
　あとちょっとだけ僕の成長にお付き合い頂ければ嬉しいです。ちょっと前まで落ち込んで泣きそうだったこの僕を支えてくれたみんなのことを、今度は僕が応援するんだ。今頑張っているみんなを。

　最近になって新しい仲間ルカさんが家に来た。迎え方は昔と変わらず人数が増えただけだった。ルカさんは外見はクールそうと思ってたけど何と言うか姉御だった。ブラットンソードってなんだろうね。
　僕と同様に髪が長いルカさんは寝癖が酷い。僕もなんだけど。タコとマグロ大好きと言う姉御。

　悲しかったし、悔しかったし、辛かったよ。
　そんな心の呟きをちゃんとキミが聞いてくれた。見てくれた。だから、今度は僕の番って張り切って準備体操するんだ。
　ポロポロとキミから落ちる涙が作った海で、苦しくて苦しくてもがいているキミに、僕は「大丈夫」と言う魔法の言葉を唱えて、心の浮き輪を出してキミを助けてあげるよ。

　ちょっと立ち止まって、電車が通り去った。何かに感動して涙が出てくる。この涙はキミのもの。
　今僕はキミの手を引いて明日へと向かう。一緒にその手を繋いでお互いに励ましあって。僕のこの背中で抱きしめてきた沢山の素敵な声を聞きながら。
　落ちこぼれの時の僕と今のキミが重なって同時に泣き出す。それすらも面白く素敵な話だ。
　そして今の僕と未来のキミが見せ合う暖かい涙。
　だからバイバイ、キミのことはもう忘れない。


　むかしむかしに旅立った、きょうのぼくへ——。

　例えその後に天気が崩れても、僕は憂鬱になったりしないよ。


end / むかしむかしのきょうのぼく