二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【リク】ボカロ曲を好き勝手に【募集】 ( No.173 )
- 日時: 2011/07/30 13:09
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: V9u1HFiP)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode
とりあえず、元気だよ。
#02 明日も居ない君
またいつの日か、私が死んだ時。君と出会えると信じられたら。そうしたら私は生きる道を選択するんだろう。君の為だけに死ぬだなんて、馬鹿馬鹿しい。またいつの日か、夢の中で君と出会えると信じたら。そうすればこれからの日々も毎日変わらず過ごせる。ちょっとだけ優しい気持ちで目が覚めるって言う変化が起きたらあるぐらいの変化。君と、夢の中で出会えたら、変わらずやり過ごせるよね。
君の全てを焼いてしまう、あの扉が閉まれば、もうこのまま離ればなれ。今の現状になる。扉が閉まらなくても、君は私の隣に立ってはくれない。でも扉が閉まれば君の綺麗な顔が見れない。写真で見るしか、ないのだ。
でもさ、君の煙は確かに私達を見下ろしてくれるよ。雲になって見守ってくれるよね。雨になって、私達に触れてくれるよね。君の煙は私達の目に見えるよ。
ありふれた人生を、血の様に赤く色づける様な最後。君が生きている最後。その時私は何を思ったかな。驚きしかないんだろう。
ありふれた人生の中で、君が居なくなった特別な日。私は顔を赤く色づけて、泣いたんだ。泣いたんだ。
優しい気持ちでした。淑やかに涙を落ちました。たおやかな、恋でした。
「——さよなら」
泣きじゃくりながら、ここにはどこにも居ない君に言いました。
数日後。私は悲しくなんかなかった。普通に楽しく毎日を過ごしていたし、君が居なくても、何ともなかった。……って言うのは結構な嘘で、まあ楽しいのは事実なんだけど部屋が静寂に包まれて寂しい感じがする。音楽を大音量で流すくらいじゃないと、何だか不安でたまらない。でも日々は楽しく過ごそうと思う。何を思ったって、何を後悔したって、明日も明後日も君が居るなんて事はないのだから。
——人生の最果てに逝った君は、今どうしてる?
end / サイハテ