二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ボカロ曲を好き勝手に解釈してみた ( No.21 )
日時: 2011/03/25 18:55
名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: 6sz9.CTE)

番外編 # ツンデレ情報


 「グミー、さっきから何やってんのさ」

金髪で長髪である彼女は、ソファに凭れながら怪訝そうな顔をして、黄緑色の髪をした彼女、グミに脱力的な声をかけた。
 彼女の行動はと言うと、部屋の中を鬱陶しい位に歩き回っては引き出しやらクローゼットやらを漁る行為だった。
その行為は、金髪の彼女にとっては不可解極まりない行為であった。

 「えーとね、情報」
「何のだよ」
「リリィちゃんのー」

グミは本棚に眠っているアルバムらを出しては見て、片付けずに床に置く行為を繰り返しながら金髪の彼女の質問に簡潔に、シンプルに答える。
 そんな単語の答えに即新しい疑問をぶつける。すると、アルバムを漁りながらグミはしれっと答えた。彼女は、飲んでいた水を噴出しそうになった。そう、彼女こそがリリィなのだ。

 「アタシのって、何で」
「えーと、男子が知りたいってさ。リリィちゃんはいつからツンデレなのか」
「写真で分かるか! って言うか人の情報勝手に公開すんな!」

赤面しながらグミに向けて言うが、グミはリリィに背中を向けたままで淡々と言う。他人事の様に話すグミに、突っ込みを入れる。

 「リリィちゃん、モデルになるんなら自分のプロフィールぐらい公開しないと」
「モデルになる気ねえよ!」

グミはやっとリリィの方へ顔を向けて、リリィの将来を勝手に決めた。親指を突き出して、ドヤ顔をする。しかし、リリィの鋭いツッコミに、少し落ち込んで俯くグミ。だが、数秒してからまた笑顔で顔をあげた。

 「歌手としてプロフィールを公開すべきだよ」
「ツンデレって言うプロフィール公開してどうすんだ!」

グミの言葉にリリィはやはり突っ込む。胸倉を掴んで、暴力行使に出る。しかし、それぐらいで焦るグミではない。
 胸倉を掴まれて即答でグミは答えた。
 
「そりゃあ、儲かる?」
「何でアタシ!? アンタも歌手だろ!」
「私じゃあツンデレは無理だよー」

胸倉を掴まれているのにも関わらず、グミはへらへらと笑っている。随分楽しそうだ。リリィの方は別人だが。
 
 「とりあえず、離してよリリィちゃん。今の全部冗談だからさ」
「冗談なら最初っから怪しい行動すんなよ。てか今言ったのが嘘だろ」
「さっすがリリィちゃん! でもねー、リリィちゃんの写真見つからなかったんだよねー」
「なんだ、そういう事かよ」

と、リリィはその言葉を聞いて安心した様で、グミを離した。

 そして、「散歩してくる」と言ったグミを笑顔で出送ったリリィ。だが、グミは家を出た後不気味な笑顔をした。

 「——写真なんていくらでもあるに決まってんじゃん」

小さいリリィの写真を何枚か見物して、どこかに向かった。