二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【リク】ボカロ曲を好き勝手に【募集】 ( No.76 )
- 日時: 2011/05/14 19:54
- 名前: 紫 ◆v9jt8.IUtE (ID: W6MelwHU)
「わたし、しにたい」
#01 それはアンタが悦ぶ妄想
私には、友達が居た。彼女は明るくて常に皆の中心にいた。勿論先生のウケも良かった。そんな彼女とは対照的な私は今彼女に対してイライラしていた。
空は雲一つもない空。今日は日曜日。遊びに行こうか! いや無理です。だって目の前の彼女が俯いてるんだもの。暗いんだもの。こんな日にこんな友達見たくねえよ!
自堕落に浸っている彼女を見て、私は溜息を吐きたい気持ちになる。いつもきっちりしてるくせに、弱気にしにたい、だなんて笑える。アンタは私よりしっかりしてるくせに、私がその言葉を言わずに、アンタが言ってどうすんのよ、と私は思う。言っても無駄だと思うけど。優越感と自堕落に浸ってるオーラがひしひしと伝わるから。
しにたいなんて、言って気持ちいいものでもないのに、この痛々しい様ったら、らりぱっぱだわらりぱっぱ。らりぱっぱってなんだ。
「人からも結構嫌われてるしさ」
何だそれは。言い訳か。死にたいための口実か。口実集め必死だな。人から余程嫌われないと死にたいなんて言わないぞ普通。
「あー……私、うつ病かも知れない」
うつ病気取りかも知れないの間違いじゃないの? 空を見て言葉を放つ彼女に、むしょうにイライラする。
あー、こんなうつ病気取りにいい人ぶって励ますのもダメだよ耐えられない。さっきまで適当に相槌打って励ましたけど、もーめんどいわ。
「——別に、死んでもいーよ? そんな言葉、今のアンタから聞いても私は何も思わない。誰も構ってくれないだろうよ」
彼女は、思いがけない私の一言に泣きそうになる。知らないよそんな表情。構ってちゃんの行動は本当に謎だ。死にたいって言ったのに死ねばと言ったら泣き出しそうな顔をする。うーん、謎だ。
「いつもいつも、五月蠅い。もー聞き飽きたよ、アンタの愚痴は」