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　空を見上げる。目には涙。
意味が分からない。なんで涙なのよ。


＃02　空に行こうよこの痛み


　君をこんなに、大切に思っていたからなのか。とても苦しい位胸が痛む。君が私の恋を壊したから、なんて自己中心的にも程があるけど、それも全部許して欲しいと思う。

　涙が乾いてきた頃、私は気晴らしに窓を開け、この気持ちも涙も全て空に飛ばしてみる。風が涼しくて余計に涙が溢れる。とても叫びたい衝動に駆られたけれど、近所迷惑なので抑えておく。目の前は澄んだ空なんかじゃなく、薄く青い空。私の心の中をそのまんま映したかの様な空に、何となく腹が立つ。
　涙を飛ばしても、悲しい気持ちと痛い気持ちは仲良く引き篭もりになっている。

　「どこか遠くに飛んでってしまえ」

再度乾いた目で空を見て、言葉を嫌味に吐き出す。その後、暴言の嵐が私から出て、ストレスを発散する。

　君の事なんてもう嫌い。大嫌い。ありえない程嫌い。デリカシー無いしちょっと可愛いからって調子乗るしいらん所に入ってくるし空気読めないし。馬鹿だし阿呆だし……今の言葉全否定させる力あるし。

　
　今すぐ忘れる事はできないけれど。自分の為に服買ったりして自分を特別にしよう。自分の為に行動しよう。

「過去の恋は宝物なんだからあっ！」

　——とりあえず、好きな物食べてみて私に優しくしてみようかな。