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＊はじめまして＊




「着いた」

『此処、部室なの??』

「あぁ。そうだけど」

でかくないですか。

めちゃくちゃ大きいじゃん・・・。

流石帝国。

金持ちですねぇ。

まぁ私もそうなんだけどね。

「遅れましたー」

成神さんが棒読みしながら部室のドアを開けて中に入った。

すると全員がこっちに目を向けた。

「遅かったな・・・って、誰だその子」

はじめに私に気づいたのは、マスクの人。

『はじめまして。今日から帝国学園に通う1年の佐久間春希といいます。見学しに来たのですが、いいですか??』

「佐久間!?」

チッ・・・。

それに反応すんなよ・・・。

デコの人がそう言うと、それに続いて小さい子が言った。

「眼帯、佐久間先輩と一緒だねー」

「お前、佐久間と何かあるのか」

それ以上言わないでもらいたい・・・。

そこに首を突っ込まないでくださいよ。

『佐久間??私以外に佐久間が居るんですか??残念ながら知りません・・・』

「そうか。偶然なんだな」

『だと思いますよ。それより、見学いいですか??』

「あぁ。べつに俺たちは」

『ありがとうございます』

こういうときには笑顔が1番!!

「佐久間・・・春希だっけ??佐久間が2人居ると混乱するから、春希って呼んでいいか??」

『はい。呼び方ならなんでも』

「んじゃ俺も春希って呼ぼっ」

成神さんも春希って呼ぶのかー。

恥ずかしいなーとか思っている自分が居た。(笑)

「じゃぁ春希って呼ぶ。俺は源田。源田幸次郎」

「咲山修二。MFやってるよ〜(笑)」

「辺見渡。よろしく」

「洞面秀一郎だよ。秀って呼んで!!」

可愛い・・・(笑)

「寺門大貴。FWだ」

「あぁそれとな、あと5人居るんだけど、そのうちの2人は生徒会なんだ。んで残りの3人はめったに来ない」

『そうですか・・・。わかりました』

あいつが居ないのは好都合。

逆に利用するべきではないか。

「ねぇねぇ春ちゃん!!」

洞面君が言った。

「春ちゃんン!?」

『な・・・成神さんどうしたの(笑)』

「ぃや・・・別になんでも」

どうしたのかな成神さん。

急に叫んで・・・(笑)

「サッカー部のマネージャーになるの??」

「それをきいておかないとな」

『ぁ・・ぇと』

まだ正式に入るとは決まってないしなぁ・・・。

それにあいつが居るんじゃぁ・・・。

『まだはいるか決めてないので・・・入るとしたら、もちろん選手ですよ』

あれ??

みんなびっくりしてる・・・。

「春希選手なんだ。マネージャーじゃなかったんだな」

『うん。なんで』

これでも列記とした最強のストリカーですけどね。

「マネージャーやってほしかったな」

「黙れ変態」

「なぜに!?」

咲山先輩と辺見先輩の会話が面白い・・・(笑)

『でも今日はサッカーやりたいです!!いいですか??』

「あぁもちろん。一緒にやろう」

『はいっ』

メニューきつかったらどうしよう。

まぁいっか(笑)

「春希!!パス練しよっ」

『うん!!成神さん、ポジションどこやってるの??』

「DF」

『そうなんだー』

DFかぁ。

きっと上手いんだろうな・・・。

「いくぜ??大丈夫」

『いつでも』

—ポンッ—

真っ直ぐなパスがでた。

「でさ、もし入部するとしたらポジションどこやんの」

パス練しながら会話って・・・

あれ以来だなぁ。

『んーとねぇ・・・FWかな』









続く