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＊あいつ・・・＊　　　??SIDE





「転入生だってー!!」

「マジ!?こんな時期に〜??」

「女かな??男かなぁ!!」

朝からこの話題で持ちきりだった。

まぁ俺にはどうでもいい話だけどね〜。

「なぁ成神!!ヘッドフォンはずせよ!!なぁっ」

うるせぇなぁ・・・。

俺のトレードマークに文句言うなよっ←

『何??』

「転入生だってさ!!知ってるか??」

『知らない』

「だろうなー!!お前音楽しかきかねぇしな(笑)」

・・・うざ。

まぁいいや。

興味ないし。

『・・・用無いなら話かけんなよ』」

「・・・っ!!生意気だな!!」

『・・・』

こうゆう奴、超苦手。

仮にぶりっ子とかちょっとの事でキャーキャー言い出す奴も苦手。

だから1人でボーッと生きるのさ♪

「成神の奴つまんねぇー・・・」

「だからいつも1人なんだよ!!」

「でもカッコいいよね・・・♪」

「わかるわかる〜・・・」

「もうちょっと話しやすければいいのにね!!」

あーもうマジ無理。

良かったよ、席窓際で。

しかも隣誰も居ないし。

—ガラァッ—

教室の前のドアが開いた。

それと同時に先生が入ってきた。

その後ろに、銀髪で左目に眼帯をした女が居た。

こいつが転入生か??

「転入生だっ!!カッケー・・・」

「めっちゃ好みなんすけどｗ」

なんか誰かに似てるけど。

まぁいっか。

—カリカリカリ・・・—

黒板に名前を書き始めた。

・・・佐久間・・・春希??

って・・・佐久間ァ!?

佐久間先輩と・・・何か関係あるんじゃねぇか!?

「佐久間春希。宜しく頼む」

うわ・・・生意気〜。

苦手な人材だ。

絶対タメ口で絶対俺を上から目線で見てくる奴!!

「じゃぁ、席は成神君の隣ね。仲良くしてあげてね〜」

ぬぁ!?

俺!?

あぁなるほど!!

隣が空いてたから・・・。

とかじゃなくって!!

なんでぇぇぇぇぇ!?

「ずりぃぞ成神!!俺と席換われ!!」

「私と換わって!!」

「俺とー!!」

あぁぁぁもう!!うるせぇな!!

換われるもんなら換わるっつーの。

そう思っているうちに佐久間春希は俺の隣の席に座っていた。

この空気。

無理。

『あーぁの・・・よろし・・・く・・・(苦笑)』

バカだ俺!!

かなりのバカ!!

こんな空気の中挨拶とか・・・!!

絶対無視されるっ。

「・・・よろしく。成神さん」

ぁ、意外。

無視されなかった!!

嬉しかったような気がした。

それに佐久間春希・・・佐久間は、近くで見ると端正だった。

吸い込まれそうなくらい綺麗な目が、俺の目を見ている。

・・・冷や汗出てきた??

「それじゃぁ授業始めるからね〜」

1時間目めんどくさっ!!

数学でましたよ〜。

俺の苦手分野。

それにこの教師、いちいちめんどくさいしな。

今日は最悪な1日になりそー・・・。

と思っていると、

「成神さん」

って小声で呼ばれた。

『はぃ??』

あまりに急だったから声が裏返った。

「私、教科書まだ無いんです。だから、一緒にいいですか??」

まさかの敬語!!

『ぁ・・・あぁはいどうぞ!!』

「ありがとうございます」

—トンッ—

机くっつけた!!

待て待てぇぇぇぇぇ!!

近いから!!

近いから!!

ってゆうか絶対俺顔赤いよね!?

だって近いんだもんな!?

当たり前だよなっ・・・。

—クルックルッ—

『!!』

ペン回し!!

俺が出来ないやつ!!(作者が授業中やってるやつｗ)

すげぇ!!

興奮中だな、俺。

だってさだってさ!!

ペン回しだぜ!?

「成神。成神!!ぉぃっ」

『あぁぁぁはいっ!!』

やべ・・・KYだった・・・。

話きいてなかったー・・・。

教室中が俺の返事の仕方に大笑いしていた。

「成神壊れた!?大丈夫!?」

「可愛いーっ(笑)」

「おもしれぇ!!あの成神がっ」

なんか悔しい・・・。

「この問題。といてみろ!!」

やべ!!マジ全然きいてなかった!!

人生終わった・・・。

—スッ・・・—

ぇ・・・佐久間が小さい紙を俺に渡した。

気づかれないように開いてみると、

“x=6x−7y”

って書いてあった。

『x=6x-7y・・・』

「おぉー」

クラス中から拍手がきこえた。

「これ中3の入試問題だよね!?すげぇー」

「頭良いっ!!」

3年の入試問題!?

このごっちゃごちゃの方程式・・・。

すげぇ・・・俺全然わかんねぇや。

佐久間って・・・頭良いんだ??







続く