二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: アリスと兎の逃避行 【イナズマイレブン】チームK戦突入 ( No.214 )
日時: 2011/06/12 09:28
名前: さくら (ID: j9SZVVec)
参照: 久しぶりに更新ー!

「(何故、俺なんだ?)」




鬼道の様子が明らかに可笑しい。

さっきまでの気迫が全くと言っていい程感じられない。

それどころか、立ち止まって違う事を考えているようだ。

これはイタリア代表試合。そしてその引き金を押したのはミスターK、いや、影山。影山は鬼道の恩師でもあり、その逆でもある。

こんな時に、肝心な鬼道は何をしているんだ。


私は見ていられなくなり、勢いに身を任せ、立ち上がった。



『鬼道———ッ!!!何してるの、走れッッッ!!!』

「・・・ッ!?」



すると不動がイライラしたように、私の後に続き、叫ぶ。


「いつまでも昔の事を引きずってんじゃねぇ!ウジウジとうぜぇんだよ!俺達は人形でも・・・作品でもねぇぞッ!!」



そう言った不動は、鬼道君にスライディングをしてボールを奪った。



「本性を現したな、不動!」

「あぁ?」

「お前が影山に寝返ることは分かっていた!」



「勘違いしてんじゃねぇよ。俺が影山に近づこうとしたのは仲間になるためじゃねぇ!俺は影山のヤツに直接見せ付けてやりたかったのさ。俺はもうお前の力なんか必要としてないってな!いつまでも鬼道鬼道って見苦しいぜ影山!」


「不動…、」


「ケッ…俺一人でヤツの企みを突き止めようとしてたのによォ、ゾロゾロついて来やがって…ったく。ヤツが日本代表を破壊するってんなら俺は…サッカーで影山を潰す!
お前はどうするんだ?鬼道クン。影山の作品に戻るか、それとも…」



すると鬼道は決めたように立ち上がる。



「俺は人形でも…作品でもない!力を貸してくれ、不動、佐久間!俺達の手で影山を倒すんだ!」



すると、風がオルフェウスに向いた。

鬼道の戦略が、効いたのだ。


だが、フィディオがシュートしたボールは、あっけなくキーパーに取られてしまった。


こんな選手達が、イタリアの何処に潜んで居たというのか。