二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: アリスと兎の逃避行 【イナズマイレブン】チームK戦突入 ( No.220 )
- 日時: 2011/06/28 21:50
- 名前: さくら (ID: as61U3WB)
- 参照: 最近良く「鬼畜」「SM」「カッターナイフ」という言葉に以上に反応する
あっけなく取られてしまったボール。
驚愕の文字一色に染まる、オルフェウス&イナズマジャパンの面々。その一方で、チームKはこれで当然というような、不敵な笑みを浮かべている。
身体能力も、代表レベル。こんな凄い彼等が、イタリア代表候補に名乗りを挙げなかったのは可笑しい。
だが、私は彼等のプレーを見ていて、居ても立っても居られなくなり、ミスターKに名乗り挙げた。
『チームKの彼等が、こんなにも能力を持っているにも関わらず、何故イタリアの代表候補に選ばれなかったの!?』
「それを聞いてどうする」
『これ程の実力を持つプレーヤーが、候補にも選ばれなかった。可笑しいじゃない!代表候補は、優れたプレーヤーを掻き集めて、その中から更に優れたプレーヤーを選び出すんでしょ?』
「そうだが」
『私も出たい!!!』
「何故そうなる」
あれからミスターKを自分なりに説得してみた。
「駄目だ」の一言で片付けられるのかと思いきや、なぜかあっさりとOKを入れられた。
それも、持たされたのはオルフェウスのユニフォーム。
《イナズマジャパン・清野サクラ。マルコ・マセラッティと代わってオルフェウス側に入ります!》
「サクラ!!お前、大丈夫だったのか!!??ミスターKに何もされてないか!?」
『う、うん。大丈夫。・・・多分』
私がミスターK側に座っていたので、心配した円堂が駆け寄る。
「それより、何故DFのマルコとFWのサクラを交代したんだ?鬼道」
「攻められっぱなしでは絶対に勝てん。此処からは、サクラも攻撃の起点に入れ、攻撃中心で行くぞ」
『あのキーパー。かなりやるからね。止められるかも』
「まずは一点。取るぞ」
試合の風がこちら側に吹いてきた。
だが。
試合が再開されると同時に、デモーニオが口を開く。
「お前達のような二流品が総帥の作品だっただと?悪い冗談だ!」
「何!?」
デモーニオの言葉がカンに触った不動は、デモーニオに向けてスライディング。だがそれを交わすデモーニオ。
折角風が向いてきたと言うのに、これじゃあ元へと逆上りだ。
「俺達チーム・Kこそ総帥の理想!究極のチーム!そしてこれが、究極のシュートだ!」
—ピィィイイイ!!!
デモーニオは口笛を鳴らす。
「“皇帝ペンギンX”!」
「怒りのてっ…」
するとデモーニオの足元に赤いペンギンが地を破り出てきた。
まさに、帝国の技だった。
“皇帝ペンギン”の技に似ていたのである。
『ま、っさか、“皇帝ペンギン1号”・・・?』
「いや、“皇帝ペンギン1号”は威力が強い代わりにその選手の体を傷つけてしまうために、使用禁止とした技だ。」
「んじゃぁ、その“皇帝ペンギン1号”を簡単に打ったって事かよ!?」
『いや、威力はそれ以上。それ以上のはずなのに…、』
「フン、打つだけで消耗する未完成な技と一緒にするな。究極のペンギン、それが“皇帝ペンギンX”…そして俺が究極だ!」
「これが、チーム・K…」
「私はこのチームで世界の頂点を極め、すべてのサッカーを否定し、破壊する!お前達は決別した過去に未来を破壊されるのだ!」
「っ…!」
『…そんな、』
———キィィィイイイイイン!!!———
また、頭にあの痛みが走った。
私が連れて来られる時に感じた、あの痛みが。