二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: アリスと兎の逃避行 【イナズマイレブン】バトン開始! ( No.274 )
日時: 2011/08/16 12:15
名前: さくら (ID: Rn9Xbmu5)
参照: 否曲運命論

——01——




『さァ、立ちなさいよ。私はまだ遊び足りないんだからァ!』




『や、やめてっ、やめっ』




『アナタも、出せるんでしょう?化身〜。』




『ッ、さ、触らないでっ!!離しなさいよッ!!・・・、離してェ!』






小さい頃の記憶・・・。




あるサッカーチームのキャプテン&エースだった少女。





あるチームに、試合を申し込まれ、引き受けた。






そのチームを動かす、組織。







『フィフスセクターに、楯突くなァッッッ!!!!』







彼等は、フィフスセクター。そう名乗った。




また、近くで鈍い音がした。





仲間が、飛ばされる。






足の骨の、砕ける音がした。





叫び声が聞こえる。





許して、そう叫びながら逃げる奴も居た。





残っているのは、蹲る少女と、立つ気配の無い、少年少女達、僅か5人。








『それでもキャプテンかよォ。お前もさっきの奴らみたいに仲間見捨てて逃げれば良かったのによォ!!“許して下さいィ!!”ってな!!』





『こうなったのは、全てアナタの所為なのよォ?我々に、楯突くような事するからじゃない。』




『う、五月蝿い。・・・や、やったのは、お前達だ!!』
『でも元はと言えばアナタの所為でしょ』












『・・・・・クズ。』




『いやァァァアアアアアアアアアァァアアアァァア゛ア゛ア゛!!』















































「———————…………ッ、ッハァ!!!」



———ピピピピピ……


勢い良く飛び起きると丁度、目覚ましの音が鳴った。

咳払いをし、少々乱暴に目覚まし時計を叩く。




「・・・・・夢?」



眼を擦り、少しずつ視界がハッキリして来る。

昨日と変わらない、まだ真新しい部屋に、ホッと胸を撫で下ろす。


夢、を見ていたのか。

だが、夢にしては、どんな夢を見たのかハッキリしている。


恐ろしい、夢だった。

久しぶりに見た、まるで過去に起こった出来事を抉り出す様な夢。




「強くなりたい、そう思い始めたのは、何時だったかしら、」




「———お嬢様、起きられましたか?」


「あ、えぇ。今起きた」





私、七瀬虹彩は春休み、雷門町に引っ越してきた令嬢である。

そして、ドアの向こうから声を掛けるのは私専属のメイド、“雛森萩音”。私は“萩”。そう呼んでいる。光ると金にも見える太腿まである長い銀髪を右首元で一つに結っている。瞳は優しさの残る綺麗な漆黒の瞳で、私のお気に入りのメイドである。





「御朝食の用意が出来ております。あ、それと。今日は入学式でしたね」


「・・・そうなのよ。ったく、めんどくさいわ、」


「雷門とは、聞くと、サッカーの名門校です。サッカー部には入るので?」


「・・・・・・・・いいえ。」


「・・・?、そうですか?お嬢様なら、「萩ッ!!」・・・お嬢様?」


「っ、御免なさい。・・・朝食よ?」


「あ、はい」




それから、朝食を食べ、部屋に戻る。

直接オーダーメイドして仕立てて貰った、雷門制服とは少し違う真新しい制服に袖を通す。パフスリーブの襟に金色のボタンが付いたブラウスに二年のピンクのリボン。雷門のプリーツミニスカートにニーハイソックスという、周りの制服とは少し違う制服だ。

因みに冬服になると長袖ブラウスにピンクのリボン、セーターになり、(下は夏と同じ)登下校時などはコートを着る事になっている。

公式ではまだ冬の制服が出てきてないからオリジナルで作っちゃったテヘッ☆だそうだ。



———コンコン、



ドアの向こうから、誰かがノックする音が聞こえる。




「失礼致します、」


「萩じゃない。」


「御仕度はお済みに?」


「えぇ。制服もピッタリよ。流石ね。仕立て屋にそう言って置いて?」


「承知致しました」




立ててある鏡の前に立つ。私の姿が映し出される。

鞄を持ち、身なりを確認するとこう言った。




「さ、てと。・・・行きますか」

***
雷門の女子の冬制服がみたい。
ちょまちょま始まりました。