二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: アリスと兎の逃避行 【イナズマイレブン】バトン開始! ( No.279 )
日時: 2011/08/17 19:50
名前: さくら (ID: Rn9Xbmu5)
参照: 世界編

何と、船が私達が船に乗りつく前に、出航してしまったのだ。

ダラン、皆が“嘘だろ”と肩の力を抜き、脱力する。


『どうしよう。キャプテンや司令塔が居ないんじゃ・・・』

「いくらエースが居ても勝ち目は果てしなく遠いな、」


私の言葉に、フィディオが繋げる。


「・・・ごめん。間に合わなくて、」

『だからフィディオの所為じゃ無いって言ってるでしょ?』

「でも・・・、」


「サクラ。俺達は休憩所にTVがあるらしいから、そこで試合を見るけど・・・。どうする?」

『円堂、ゴメン。私ちょっとそっち行けない。ジュリアに連絡しないといけない事もあるし、TVなら携帯にも付いてるから』

「分かった。気をつけろよ!いくらサクラでも一応は女の子なんだからな!」

『あ、ちょっと!!“一応”って何よ!まるで私が女気が無いみたいじゃん!』


円堂達は、私の叫びも聞かず、休憩所へと歩いていった。


『え、フィディオも行くの?』

「うん。良い機会だからね。ごめんな。送っていけなくて」

『全く、それでも彼氏?』

「何で此処で言うかな?俺でもそんな直に言われると照れるんだけど」

『あーはいはい。ごめんなっさいー』


そういうなり、フィディオは円堂達の元へと翔けて行った。








『さて、何処でするかな?』








辺りを見ると、港の近くには、ベンチなどは無く、一度港を離れることにした。


暫く歩いていると、アクセサリー店を見つける。



『皆には悪いけど、此処で何か買ってから行こうかな、』



清野サクラ/サクラ・カーライト、14歳。

悪い癖である。

そうして、私は長財布を片手に、店に入っていったのである。






『あっ、』






色々なアクセサリーが並べられているのを端から順番に見ていく。

すると、ある商品の前で私は足を止めた。


それは、薔薇と桜の形をした飾りの付いている、ブレスレッドだった。少々高価そうで、ビーズで飾ってあるのでは無く、ブレスサイズで太い革ベルトの様なものに、飾りが付いており、ビーズが少しばかり付いているのではあるが、やはり薔薇と桜の飾りがとても輝いて見える。ブレスレット、と書いてあるのだが、革ベルトの後ろの方にホック的な物が付いており、チョーカーにして首にも付けれるようだ。

そして、その商品自体が私を呼ぶ様に、私にはその商品だけがキラキラ、輝いて見えたのだ。


それから、私が此処で足を止めたのには、もう一つ理由がある。

彼女を、思い描いたからだ。

“彼女”とは、幼い頃からの親友でもあり、ライバルでもあった。そして、幼少時代、まだ人並み程度にしかサッカーの出来なかった私に、サッカーを叩き込んでくれたのも、彼女であった。

初期“リトル・クラウン”のキャプテンであり、現在アメリカ代表“ユニコーン”のキャプテンでもある彼女。“薔薇の女王”や“絶対クイーン”の異名を持つ。

此処まで聞けば、誰を指しているのかが分かるだろう。“彼女”の名は、ジュリア・クラウン。

私の、誇れる親友だ。小さい頃から、ジュリアには本当に良くお世話になっている。その恩も込めて。



『ジュリアと私、お揃いで買っていこうかな、』



彼氏であるフィディオにも買っていこうとしたが、たまには“男”を忘れ、お世話になっている友人にでも買っていく事も必要だ。

私は、会計を済ませると、ジュリアのをプレゼント用にラッピングして貰った。

2人のお揃いの物を買ったのは、これが初めてでは無いか?

そう思うと、自然に笑みが溢れた。



『早くジュリアに会いたいです』



小さい紙袋を片手に辺りを見渡すと、道の端、森に差し掛かっている所にベンチがあるのが見えた。



『よし、其処で連絡取るか!』

***
此処でジュリア様とお揃いのブレスレットを買ったのは、これからアメリカ戦があるからだったりして。
2人とも、お揃いのブレスかチョーカーをしてきたら良いな、なんてー!!
そして其処に目金が反応←
目金は地味にジュリア様のファンで、サクラに嫉妬してたら良いな、という妄想が頭の中を駆け巡る。