二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: アリスと兎の逃避行 (inzm/長篇小説) バトン発行!! ( No.301 )
- 日時: 2011/08/26 19:50
- 名前: さくら (ID: Rn9Xbmu5)
- 参照: 短編 美桜夢主
「あー暑い暑い」
学校の帰り道。私、南沢、倉間は歩いていた。
今日は部活は完オフだ。なので3人で仲良く・・・という訳でもないが帰って居る訳。
ジージーと蝉が唸りを上げる。
五月蝿すぎるが右耳から左耳に流れていて、あまり記憶に無い。
「先輩、此処本当に日陰っすか?全然涼しく無いんすけど」
「そーだよ南沢。ちっとも日向と変わんないじゃん」
「こっちのがアイス近いんだよ。オラ、文句言ってないでさっさと歩け」
「「えー」」
今日は、南沢にアイスを奢ってもらう。マジ嬉しい。私達が期末頑張ったからだそうだ。南沢も少しは優しい心を持っていた。良かった、お母さん心配したよ。いつもの南沢の態度じゃあ、優しさの一欠片も無いもんね。ビバ南沢。ビバ青春。え?最後のはちょっと意味が分からないって?もー頭の固い奴じゃなーこれだからまだ彼女出来ないんだよ糞倉間・・・あだっ!
「ちょ、思いっきり蹴る事無いじゃない!!」
「いや、すみません先輩。何か身体が勝手に」
「私はこれでも女!お、ん、な、!」
「え、女?冗談キツいッスよ先輩。この何処がその“オンナ”なんすかw・・・あだっ!」
何かムカついたんで全力で殴ってやった。
歪む倉間の顔がこれまた凄くて・・・w勢いで写メ取っちゃったてへっ☆
てへっ☆とポーズを取ってやれば二人に「キモ」と言われその後無言でスルーされた。十秒間固まった私。羞恥心なんて込み上げてこない。でも何かちょっと恥ずかしい!
「スルーする事無いでしょー?」
「いや、あれは・・・www」
「スルーせざる負えないwwwwwww」
「それよりさ、本当暑くない?」
「まだなんすか。その店」
「いや、後少し」
と、此処でタイムアーップ!!!
普段運動部とは無縁の私の自慢の腐った足は、もう限界の様だ!!!どうする私!?
足が痛くなり、声を上げる。
「ねぇー南沢ー。足痛い」
「はぁ!?なっさけないねぇ」
「うっさい。私あんた等とは違って優雅に過ごす人間なの。だからもう歩けないの」
「とか言いながら未だに歩いてるじゃないっすか」
「それは残りのパワーなんだぜ」
「ならその残りのパワーとやらで踏ん張れ」
「だが断る」
「・・・・・・・はぁ、ったく、」
といいながら、私の前に立ち、そのまましゃがみ込む南沢。え、何ですか?おんぶしてやるよ、な展開っすかマジで。うわ、やだわー彫れちゃうじゃないー。え、漢字が違う?態とよ。そんな事を思っていると「ほら、早く乗れ」って、ああもう私重いけど知らない。乗った瞬間ぺっちゃんこなんて、・・・無いか。超次元でもあるまいし。って、これ超次元!!
「・・・私、重いよ・・・?」
「知ってる」
「ぶっ殺すぞテメェ」
そう言って、恐る恐る乗ってみると、案の定乗った瞬間ぺっちゃんこ・・・って事は無く、意外に軽々しく立ち上がる。あれ?カッコイイね。あれ?私の感覚麻痺してきた?あれ?そしてさっきから完全に空気だね倉間。ドンマイ!
「え、重くない?」
「運動部ナメんなよ」
「え、重くないんすか?」
「失礼ね倉間」
「さっき私重いよって言ってたのは誰ですか」
そんなこんなで南沢におぶられた私と南沢、倉間は無事に店に着き、アイスを食べた。とっても美味しかったです。終わり。