二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: アニメ沿い 『ムゲン・ザ・ハンドを超えろ!』 ( No.72 )
- 日時: 2011/04/16 09:45
- 名前: さくら (ID: so77plvG)
ロココに手を振った後、私は宿舎のドアを開けた。
するともう皆帰っていたのか、他愛無い話で盛り上がっていた。
「サクラ!おかえりー!!」
『うん、円堂、皆、ただいま!』
私は円堂に『ただいま』と挨拶をし、巨大なカメのぬいぐるみを抱えた豪炎寺の元へと歩み寄った。
「あ、サクラか。おかえり。」
『ただいまデス。・・・ところで豪炎寺。その巨大なカメは何?』
「ぬいぐるみだ」
『あ、うん。そうなんだけど。何かのお土産?』
「あぁ。夕香にだ。」
へぇ、と私が豪炎寺と話をしていると(ほぼ夕香ちゃんの話だったが)突然後ろから私を呼ぶ声がした。
あのトーンの高い声は春奈ちゃんだ。しかもヤケにいつもよりトーンが数倍高い。それにニヤニヤと不敵な笑みを浮かべながら手招きをしている春奈ちゃん。何かを企んでいるとしか思えない。後ろには秋ちゃん達も居た。成程、ガールズトークって訳か。
私は豪炎寺に「んじゃ、」と別れを言い、春奈ちゃん達の方に向かった。
春奈ちゃん達はソファ(ソファなんてあったっけ)を1,2個占領し、ガールズトーク真っ最中という所である。そして、ガールズトークでの定番、「恋バナ」も此処では花を咲かせていた。
「あ、サクラ先輩!今日何処に行ってたんですか!?」
『何処って・・・。折角の休みだったから、うん。』
「“うん。”じゃありません!サクラ先輩はいつも御洒落ですけど、今日は一段と気合入ってますし!」
「まぁ、予想は付いてるんだけどね。」
「フィディオさんの所に行ってたんでしょう?」
春奈ちゃん、秋ちゃん、冬花ちゃんと続いて出る素晴らしく完璧な推理に私は反論しきれなかった。
『・・・はぁ、何言っても通じないよ、・・・私はイタリア街のグラウンドに見学に行ってきました。』
「見学だけですか?この荷物は?」
『あ、うん。フィディオと分かれて帰る途中、可愛い店を見つけたから・・・、買い物してました。』
“ほら、”と紙袋の中身を見せると女子達からは歓声の声が上がった。
「せ、先輩!!!その洋服下さい!!!」
『いいよ〜♪君達に買ってきたような洋服も何着かあるんだから!!』
「え、私も・・・?いいの???」
『だから良いよ!!ほら、まず春奈ちゃんにはこのワンピース。』
そういって春奈ちゃんに手渡したのは派手めな花柄のワンピース。アンサンブルで付いているキャミソールと良くあう。ワンピースの中央辺りからお腹を一回りしている黒のリボンベルトが特徴的なワンピース。
春奈ちゃんには、こういうピンク系のワンピースが似合うと思って買った。
私が春奈ちゃんに手渡すと、春奈ちゃんは喜んでその場をピョンピョン飛び跳ねる。可愛いな。
「先輩!!本当に、有難うございます!!これ可愛いです!」
『どういたしまして。今度は秋ちゃん。はい、』
秋ちゃんに渡したのはボヘブラウスとデニムのショートパンツ。ボヘブラウスは優しい雰囲気のオレンジ系。若干ダボダボに見えるボヘブラウスに、デニムのショーパンをあわせたコーディネイトは秋ちゃんにピッタリ。
「わぁ・・・!!流石サクラちゃんだね。私こんなに可愛いのは持ってないの」
『じゃあ今度から秋ちゃんの洋服は私に任せなされ!!・・・なんてねw はい。今度は冬花ちゃん!!』
冬花ちゃんに手渡したのはロングTシャツとひらミニスカート。冬花ちゃんは大人しい性格だから、ふわふわ優しい感じのレースのミニスカート。ロングTシャツの上からダンガリーシャツを重ね着して、優しい雰囲気のコーディネイト。
「サクラさん!!ありがとうございます」
『いえいえ。お構いなくw』