二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FAIRYTAIL【フェアリーテイル】 〜闇を砕く魔導士〜 ( No.205 )
日時: 2011/12/17 19:26
名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: sHz7gIgP)

〜第128話 平和の島(アイランド)〜

火竜の拳でゼロの頬は焼き尽くされ、殴られた勢いで近くの壁へ体をぶつけた。

天空から降りてきたナツはそのまま地上へ脚を付け、すぐにシャナの元へ向かった。

すると、絶破の秘宝を探しに向かったルーシィとエルザが戻ってきた。


エルザ「ナツは既にゼロは仕留められたようだな。」

ルーシィ「それよりもこの本を見てよ!!!」


ルーシィは少し埃被った本を差し出してきた。

表紙には〝ISLAND(アイランド)〟と書かれた文字が実在する。


ルーシィ「〝シューラ遺跡〟に行ったらね、中には何も無くて、〝絶破の秘宝〟と思える物すら無いの。奥へ進んで行ったら、本棚があって、その中に一冊の本があったの。それがこれって訳。」

エルザ「それで中には何と書かれていたのだ!?アイランドとは〝島〟などの意味を齎すのだが・・・・。」

ルーシィ「この本は初代大神〝シューラ・ガノンドロフ〟が死の直前に全ての魔力を奉げて生み出した、伝説の本なのよ!!!中には過去の事や〝平和の島〟を生み出す魔法が封印されていたの。初代大神は〝魔水晶〟を残したんじゃなくて、〝一冊の本〟を残したのよ!!理由はきっと子孫の為に、子孫が大神の受け継ぎになる為に。その子孫は〝ヴェリアム〟、貴方の事よ!!!」


付近に植えられていた木の影からヴェリアムの姿が窺えた。

ヴェリアムは天空の空間から生まれたのは確かである。

しかし、漆黒・天空の空間を生み出した本人も〝シューラ〟である。

長女として生まれたヴェリアムはすぐにフェストン・ソフテムに引き取られる物の、その後にデスアも生まれ、別の家庭へ引き取られた。


ルーシィ「年の差はかなり大きいけど、初代大神〝シューラ〟は貴方や現在大神:シャナなどの父親。全てを受け止めてからこの本を読むといいわ。」


ルーシィは一冊の本をヴェリアムの手元へ渡した。

ヴェリアムの眼からはたくさんの涙が流れ、手元に受け取った本に涙が落ちる。


ナツ「・・・・・・そろそろ読んでもいいんじゃねぇーか!?」

ルーシィ「絶対に全てを受け止めてからでないと駄目よ。」

ヴェリアム「・・・・・・私、全てを受け止めて、この本を読みます!!!!」


ヴェリアムは〝ISLAND〟の本を開いた。

そこには子供たちへ向けて書いた、一文が最後に有った。


ヴェリアム「〝子供たちよ、我は死を見るが、決して民を困り果てぬように護りきれ。〟・・・・・・・」

ルーシィ「その文章に三人の手を重ねると、平和を齎す魔法が天空へ放たれる仕組みになってるわ。・・・・・今すぐにでも重ねるといいけど。」


ルーシィのその言葉を聞くと、倒れこんでいたシャナは手を差し出した。

さらにそこへデスアの姿が現れ出た。


デスア「この文章に重ねればいいんだな、今すぐにでも行おう!!!」


三人は文章に手を重ねた。

すると、金色の魔力が天へと放たれ、氷空島全域に降りかかった。

妖精の尻尾の魔導士たちは集合地点に集合し、そのまま地上のマグノリアへと帰って行った。

—————数週間後 魔導士ギルド〝妖精の尻尾〟にて


ライク「イテテテェェェ、氷空島では数日間、全然寝てないからな。」

マカロフ「・・・・・大怪我を負っても、ナツはやり遂げたかったのか。」

ナツ「こんな怪我、大した事でもねぇーっつうの!!!!」


第129話へ続く