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〜第143話　仮面の魔導士（マスク・ソーサラー）〜

—————グライム王国中心部　〝ラスルーン・タワー〟にて

此処には既に妖精の尻尾に所属するナツとハッピーが頂上を目指して、階段を走り登っていた。

そんなナツ達の目の前に黒いスーツで仮面を纏った男が現れた。


？？？「神秘の国〝アクアス〟などはこの世に存在しない、架空の国だ。その様な事を知ってでも己は此処を通り、護紋九世陣の司令官：ザキアに戦陣を挑むのか!?」

ナツ「・・・・・・・そこを退けよ、仮面魔導士。」

ハッピー「ナツ、コイツにそんな事を言っても無駄だよ!!!絶大な魔力の持ち主だよ、コイツ。」


仮面の魔導士はナツの言われるがままに立ち位置から姿を消し、ナツの背後へと移動した。


？？？「・・・・・・・・死を覚悟するといい。」


仮面の魔導士はその一言を言い残すと、ナツの背後からも姿を消した。

しかし、ナツは何事も無かったかのように先を急いだ。

その頃、妖精の尻尾に所属する魔導士はナツの後を続くかのようにラスルーン・タワーの中へ入って行った。

—————グライム王国中心部　〝ラスルーン・タワー〟頂上

ザキアは巨大な扉の目の前に立っており、その奥には暗殺兵器が備えられているという。


ザキア「・・・・・・・・・早く復活しろ、千年の眠りから!!!」


第144話へ続く