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〜第150話　深海の魚人族とシャーク族〜　

妖精の尻尾（ギルド）に一人残された包帯の青年はマカロフが出て行った後、重傷とは思えぬ程、逞しく勇敢に立ち上がった。

包帯の青年———名は〝ゼオン・ブラックスター〟であり、通称〝竜刃のゼオン〟としても有名である。

現在は〝孤独なギルド潰し〟を行っており、仲間とは離れて闇ギルドを壊滅させている。


ゼオン「此処なら今は誰も居ないから出て来い、ヴァイア。俺達もパラギシアを追って、急がねぇと此処の魔導士に先を越されるだけだ。・・・・・・行くぞ、ヴァイア。」

ヴァイア「そこまで急がなくても大丈夫だよ、ゼオン。僕の一つ目の魔法〝探知魔法〟だとパラギシアは三時間もすれば、マグノリアに現れる。・・・・・・・・・・竜刃魔法もエネルギー切れだしね。」


ゼオンは背中に背負っていたバックから猫（エクシード）らしき動物を出すと〝ヴァイア〟と呼ばれるエクシードはゼオンに喋りかけた。

すると、マグノリアの中心部辺りから大きな女性の悲鳴と共に爆音が聞こえてきた。

ゼオン達は中心部まで駆けつけると、背中に魚の紋章を刻む者が女性の首元にナイフを構えていた。


ゼオン「・・・・・・・あの紋章からすれば〝深海の魚人族〟の一部だな。名称からしてギルド名と思われるが、ただの民族名だ。あんな野郎共はそこまで強くないはず!!!!」

魚人族1「テメェも俺の邪魔をする気ィカ?・・・・・ともかく排除するイカ!!!〝墨鉄砲Lv5〟!!!!!」

ヴァイア「〝地獄の火炎斬（ブライガ・サンバースト）〟!!!!」


魚人族（イカ民族）が放った墨球は剣双化を遂げたヴァイアによって、燃やし尽くされた。

さらに女性を誘拐していた魚人族のボス民族〝シャーク族〟はゼオンの不思議な魔法と共に消え去って行った。


？？？「あれがマグノリアで昨日耳にした〝新世代のギルド潰し〟か。・・・・・・・パラギシアを狙って居るとは聞いていたが、あれはまだ極一部の魔力。奴らなら片付けるのではないザメ?」

ゼオン「陸地に上がって早々悪いんだけどさァ、魚人族は深海で暮らすマナーがあるからぶち飛ばして、海に送ってやるよ。〝斬山—キザン〟!!!!」

？？？「ザメザメザメェェェ!!!!!・・・・・・・・我はそう簡単に殺されんザメよ!!!〝深海の鮫波（スケルトン・シャーク）〟!!!!!」


ゼオンの足元からは「ザァザァザァッッッッ!!!!!」という音が聞こえており、突如鮫の群れが集った波が起こった。


？？？「我はシャーク族の大隊長〝ラスカ〟ザメ!!!・・・・・・〝青波・鮫斬〟!!!!!」


第151話へ続く