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〜第158話　裏切りの恩人!!!絆の戦、始動!!!〜

此処はギメイア樹海の闇基地として設立されている〝レギィサーカス〟には二人の滅竜魔導士が捕らえられている。

闇基地の主〝レギィ〟は木刀で壁へ追いつめたライクの顎を上げ、さらに腹部に銃を付きつけた。


ライク「恩人に攻撃する事は好きじゃねぇけど、お前が両親を殺したって主張するなら俺は仇を取るまでだ。・・・・・それとナツに助けるって約束したしな!!!」

レギィ「この状態で何が出来んだァ、雷竜!!!オレの永眠魔法で永眠の地獄に突き落としてやろうかっ、生意気野郎!!!」


禁忌魔法〝永眠魔法〟とは相手の意識だけでなく、生命自体を永久に眠らせる魔法であり、解釈すれば死を遂げるという事で上級クラスの禁忌魔法に指定されている。


ライク「この状態では何も出来ないけど、それだったら〝仲間〟は何の為に存在するんだ!?—————助け合いの為だ、馬鹿野郎!!!」

ナツ「・・・・・・火竜の咆哮ォォっ!!!!」

レギィ「脱獄不可能な檻からどうやって出た!?」

ナツ「ぶち壊したって言うよりも〝溶かした〟」

火竜の咆哮を喰らったレギィはライクから木刀と銃を放してしまった。

脱獄不能な檻〝グデパル〟には永眠魔法が掛けられており、触れた瞬間に永眠に尽くが、ナツは〝火竜の咆哮〟によって鉄の檻を溶かした。

檻の周辺には総勢百人程の剣士・銃士が居たが、目の前でグデパルの檻を溶かす程の火炎を見ては逃げ出す者が大勢居た。


ナツ「って訳で覚悟しろよっ、レギィ・ノアヘヴン!!!!」

レギィ「覚悟を決めるのは貴様だァ、火竜!!!二人の滅竜魔導士を捕まえろォ、月斬集団（ナイト・ヘイド）!!!!」

ライク「上等だッ、全員まとめてぶっ飛ばす!!!」


二人の滅竜魔導士は背後を狙われぬ様に背合わせをして反対の方向を向かい合う。その手には炎と雷が纏われていた。

月斬集団と呼ばれる幹部集団の〝剣士：ビックノア〟と〝銃士：リンジャ〟、〝医師：エラメン〟が現れる。


ビックノア「雑魚を相手に戦を起こす時間など我には無いのだが、ボスの命令となれば仕方あるまい。・・・・・瞬殺してやんよ!!!」


第159話へ続く