二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: FAIRYTAIL 〜闇を砕く魔導士〜 一周年企画開幕!! ( No.399 )
- 日時: 2012/08/02 19:07
- 名前: 雷人 ◆5GapKydGRo (ID: PAeJS2fQ)
〜第184話 新世代の滅竜魔導士、再び〜
欲望の塊で生み出された怪物《モンスター》は巨大な鉄拳をエルザへ構えると急行直下でパンチを落とした。一足遅れたエルザは〝循環の剣《サークルソード》〟で対応するが簡単に突破される。
エルザ「先程の話が真実かは理解出来んがウィングの救出は任せたぞ、ガジル。私は此処で終わりの様だ・・・・・・マスターには何も伝えないでくれ。」
デギオン「殺される覚悟は有る様だな、エルザ・スカーレット。そのまま闇に堕ち、我が死兵隊へ輸送する!!!」
巨大な鉄拳がエルザへ降り掛かるがガジルは全身の痛い傷で動く事すら出来ずに黙って見届けるしかなかった。しかし、そんなエルザを助け出す魔導士が現れた。
ラクサス「簡単にS級魔導士が殺されて良いのか、エルザ。お前が親しむ爺さんの名が恥じるぜ。・・・・・・・雷竜方天戟!!!」
デギオン「少し手遅れの様だ、滅竜魔導士ィィ!!!」
ラクサス「手遅れだァ?お前にそんな事言われても体は無意識に行動してるぜ!!!雷竜の咆哮!!!」
突如現れた救いの魔導士〝ラクサス・ドレアー〟は口からライクよりも絶大な雷を放ち、欲望怪物の顔面へと直撃した。さらに先程放たれた方天戟は怪物の腹部を貫通する。
エルザ「ラクサス、貴様は何故此処に居る!?破門はギルダーツに解決されたが何日か前にクエストに出掛けたのでは無いのか?」
ラクサス「依頼人の問題、言うなればクエストをする必要が無くなったから帰れば問題起こしだァ。俺が目指す最強ギルドはもっと豪快に暴れねぇと面白くねぇ!!!」
デギオン「欲望の怪物が一発で奴に殺された・・・・・。ケッ、笑えるなァ。これは俺に喧嘩を売ってる事と同じだ。」
ラクサス「上等だ、仲間殺されて黙って見てられる訳がねぇ。破門中、オレは全身を鍛え、誰にも負けねぇ最強へと変わったァ!!!」
ラクサスは軽々と高くジャンプすると宙から電撃の球を何発もデギオンへ投げつけ、口からブレスを構えた。しかし、デギオンは素早い動きでラクサスの攻撃を避け、逆に攻撃を仕掛けた。
ラクサス「〝雷轟《ライゴウ》〟!!!」
デギオン「貴様の雷に負けては四皇神の名が恥じる。〝白黒機械銃撃砲《モノクロメカバズーカ》〟!!!」
エルザ「ラクサスっ!!!!」
デギオンは片腕を白黒化した大砲を纏わせるとそこから光る砲弾をラクサスへ直撃させる。ラクサスは正面からプライドを捨てる様に両手を広げて砲弾を受ける。
デギオン「馬鹿魔導士だな、この砲弾を受けるとは。この砲弾は対象者の感情を真逆化させる!!!仲間を護る感情は暴走する感情へと・・・・・」
ラクサス「ケッ、面白ェ魔法だな。」
デギオン「なぬ!?貴様は確かに正面から砲弾を喰らった筈・・・・・」
エルザ「そうか!!!ラクサスは元々悪巧みを考える感情で破門となった。しかし、現在は悪巧みの感情と正義感の感情を持つ。感情を真逆化する砲弾は混乱状態・・・・・所謂パラドックスを起こし、変化無し。」
ラクサス「ウィングの生存確認は出来てんだァ。お前を倒して、ウィングを取り戻す。〝雷竜方天戟〟!!!」
ラクサスは今までに無い様な魔力を持つ方天戟をデギオンへぶつけると死兵隊への魔力が破裂し、幽霊界からウィングが戻って来た。逆に魔法界に召喚されているレイヴンは幽霊界へと強制的に戻された。
ウィング「助かったぜ、ラクサス。にしてもお前に逢うのは何年ぶりだァ?確かナツがギルドに訪れてから俺が長期間クエストに行ったから・・・・・六、七年ぶりか!!!」
ラクサス「用は済んだ、俺は又クエストへ戻る。・・・・・爺さんが恥じる事を二度と起こすなよ。」
ラクサスはそう言い残すとその場を去って行った。その後、四皇神の一人————デギオンは頑丈な紐で縛られたという。
第185話へ続く